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退任の柳下監督に恩返しを…磐田・駒野「残り全部勝つ」

[ 2011年11月18日 14:30 ]

練習中に指示を出す柳下監督(右から2人目)。今季限りでの退任が正式発表された

 J1磐田は17日、柳下正明監督(51)、石井知幸ヘッドコーチ(48)と来季の契約を更新しないことを正式発表した。今季終了まで指揮を執るが、残り3試合、日本代表FW前田遼一(30)らイレブンは3連勝で指揮官の花道を飾ることを誓った。

 今季限りでの退任が正式決定した柳下監督は寂しさをのぞかせることはなかった。「選手、スタッフらのおかげで(10年は)ナビスコ杯を優勝できたし、3年間やることができて感謝しています。これからは、より強いジュビロになってもらいたい」ヤマハ発動機―磐田と選手、スタッフとして28年を過ごしたクラブだけに後輩であり、教え子でもある選手たちに後を託した。

 16日の千葉戦でベンチ入りしたメンバーには試合後、ロッカールームで指揮官自ら今季限りで退任する旨を伝えた。「みんなも、うすうす気付いているみたいだったし。驚いてる選手はいなかった」と柳下監督。それでも選手は結束して残り試合を戦うことを誓う。DF那須大亮主将(30)は「残りの試合に全員で集中するしかない」とあらためて決意した。

 有終の美を飾る。中2日で迎える19日のホーム甲府戦を含め、残りリーグ戦3試合。柳下監督は「1つでも上の順位を目指したい」と現在の9位からの浮上へ意気込んだ。選手の思いも同じ。W杯アジア3次予選を戦った北朝鮮から16日に帰国し、この日オフ返上で自主トレを行ったFW前田は、指揮官の去就を聞き「監督のために頑張りたい」と力を込めた。

 同じく日本代表DF駒野友一(30)は「プレーしているのは選手。結果を残せなかったことは悔しい。残り全部勝っていい形で終えたい」と北朝鮮戦で臀部(でんぶ)を打撲し、まだ痛みは残るが出場に意欲を示す。指揮官とともに戦う最後の3試合。イレブンが恩返しの全勝を贈る。

 ▼石井知幸ヘッドコーチ 3年間で一つの区切りだと思っている。ヤンツーさん(柳下監督)や申さん(森下申一GKコーチ)たちと一緒にできて、充実していた。(今後は)オファーを待ちます。

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2011年11月18日のニュース