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「ありがとう」松本山雅 松田選手急逝後初のチーム公式戦

[ 2011年8月7日 21:09 ]

松田直樹選手の死を悲しむ松本山雅サポーター

 練習中に突然倒れ、急性心筋梗塞で4日に亡くなった元サッカー日本代表の松田直樹さんが所属していたJFLの松本山雅は7日夜、ホームの総合球技場アルウィン(長野県松本市)で松田さんの死去後、初めての公式戦に臨んだ。

 約1万人のサポーターらが「ありがとう松田直樹」の横断幕を掲げ、懸命に声援を送ったが、1―2でSAGAWA・SHIGAに惜敗した。

 早すぎる死を惜しむような激しい雷雨で、予定より1時間遅れのキックオフ。試合前に両チームの選手やサポーターらが黙とうし、山雅のイレブンたちは松田さんの背番号「3」の入った緑色のリストバンドを巻いてピッチに立った。

 試合後、山雅の主将須藤右介選手は「勝ちたい気持ちがすごく入っていたが、結果につながらなかった」。生前、親交の深かった木島良輔選手も「複雑。サッカーやらなきゃいけないし、悲しいし…。自分もマツと一緒でサッカー以外ない。(Jリーグ)昇格という良い報告をすれば、マツも喜ぶと思う」と語った。

 横断幕にびっしり書き込まれたサポーターのメッセージを見て、山雅のサポーターチーム代表橋口卓司さん(42)は「本当に多くの人に愛されていたんだな」と声を詰まらせた。

 献花台にそっと花を置いたという長野県岡谷市の会社員橋爪佳代さん(31)は「絶対Jリーグに上がるので、見守ってくださいとお願いした」と、涙をぬぐった。

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