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ザックジャパン 29日大阪でNZと慈善試合

[ 2011年3月17日 06:00 ]

 日本サッカー協会は16日、東日本大震災の影響を考慮し、キリンチャレンジ杯のモンテネグロ戦(25日、エコパ)、ニュージーランド戦(29日、国立)を中止。代替案として29日に大阪・長居で震災支援のチャリティーマッチ開催を決定した。相手はニュージーランドで最終調整している。17日にもメンバーを発表し、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)は近日中に再来日して指揮を執る。

 日本協会が、ニュージーランドとチャリティーマッチ開催に向け最終調整に入った。東日本大震災の影響を考慮した小倉会長は、まずはキリンチャレンジ杯2試合の中止を決定。その上で「同じく(2月22日の)地震で甚大な被害を受けたニュージーランドと合同でチャリティーマッチを行う考えです」と明言した。

 会場は余震、電力不足の影響がない大阪・長居に内定。日本協会は17日にもニュージーランド協会から回答が届くとしている。同国代表が来日しない場合は国内で特別チームを編成して開催する方針だ。被災者の感情を考えれば難しい決断だったが、小倉会長は「困難な時だからこそ実施し力になりたい。(電力問題で)夜がダメなら昼でもいい。何としても実施する」と力強かった。

 やるからにはベスト布陣で臨む。そもそも、開催に至ったのはザッケローニ監督や選手の要望がきっかけだった。原技術委員長も「チャリティーといえど国際Aマッチ。まずは強化を兼ねた選考になる」と断言。主将のMF長谷部(ボルフスブルク)が「微力ながら日本の皆さんに勇気を。チャリティーマッチのため、日本に戻ってプレーしたい」と話すなど、欧州組も参戦に異論はない。

 17日にもメンバーが発表される。Jリーグが3月中の公式戦を中止したことで東日本の多くのクラブがオフに入っており、26日をメドに合宿を開始する見通し。イタリアに帰国中のザッケローニ監督も合宿に合わせて再来日する。東日本大震災の影響で開催可否が二転三転したが、被災地の復興を支援する形で強行開催に踏み切った。

 ▼ザッケローニ監督 17日に日本に戻る準備をしている中、代表戦を中止し、チャリティーマッチの開催準備をしているという連絡を受けた。日々、甚大な被害が明らかになる中、被災者を支援していく最初の活動としたい。団結力、規律、他人を尊重する心など日本人の美徳を間近で見てきた。日本は必ず立ち直ると確信している。支援や復興に向け、一致団結して全力を尽くしたい。

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2011年3月17日のニュース