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野球、サッカーの3クラブがタッグ 合同で被災者支援

[ 2011年3月17日 12:49 ]

 プロ野球独立リーグ・BCリーグの信濃グランセローズ、サッカーJFLの松本山雅、同長野パルセイロの県内3球団は17日から、東日本大震災と長野県北部地震の被災者を支援する目的で、長野県内3カ所で合同の募金活動を始めた。社会貢献活動などで3団体が同時に取り組むのは今回が初めて。JFLの各サポーターズクラブ(松本山雅=ULTRAS MATSUMOTO、長野パルセイロ=HINCHADA NAGANO)も募金活動に協力することになった。

 未曽有の大災害に信濃、松本山雅、長野パルセイロが手を携える。これまで信濃とパルセイロが子供を対象としたスポーツ教室を合同で行ったり、山雅とパルセイロがテレビで共演するなどのケースはあったが、3者同時、しかも社会貢献活動で合同の取り組みを行うのは初めてだ。

 3チームとも、それぞれ選手の中に被災地域周辺に家族や親類など関係する人が居住しており、選手たちの間に「何かできることはないか」などの声が起こっていた。震災発生後、3者が相互に連絡を取り合う中で今回の取り組みが決まった。

 長野パルセイロ広報は「私たちだけで行うよりも、長野県でスポーツをする3者を通して(支援活動の)姿を県民の皆さんにお見せし、協力した方がもっと募金も集まり、被災地のためによい活動になるのではないかと(3者の)意見が一致した」と話す。

 松本山雅は「3チーム合同でもそうだがチーム単体としてもできる限りやっていきたい」とし、県北部地震の被災者救済、復興を目的とした義援金を県を通じて送ることを決め、16日に発表した。

 信濃広報担当者は「選手が連日テレビを見て、“何かやらなきゃ”など選手自身の話し合いがあった。現地でお手伝いしたいという案もあったがが(現状では)適切ではなく、試合で元気を与えるプレーをすることが自分たちの役割」との結論になったという。南箕輪村でのキャンプは予定通り継続しており、松本山雅も長野パルセイロも通常の練習を行っている。

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2011年3月17日のニュース