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レアル 開始2分でカシージャス退場も勝った!

[ 2011年2月15日 06:00 ]

ボールを追うレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド

レアル・マドリード1-0エスパニョール

 リーガ・エスパニョーラ第23節の6試合が13日に行われ、2位レアル・マドリードがエスパニョールを1―0で下し、首位バルセロナとの勝ち点差を5に縮めた。開始2分でGKイケル・カシージャス(29)が退場となる危機に見舞われたが、前半24分にFWクリスティアーノ・ロナウド(26)のアシストからDFマルセロ(22)が決勝点。逆転優勝に望みをつないだ。

 レアルの守護神にレッドカードが出たのは開始の笛から85秒後だった。カシージャスが守備陣の裏に抜けてきた相手FWカジェホンに対応。ペナルティーエリアの外側で倒して一発退場だ。スペイン代表をW杯制覇に導いた絶対的な主軸を欠き、敵地での残り88分は10人の戦いを強いられた。

 「国中で誰もわれわれが勝つと考えなかっただろう」とモウリーニョ監督。今季ホームで8勝2敗だったエスパニョール相手に絶体絶命の危機だったが、タレントをそろえた“新銀河系”がここから底力を見せつけた。

 指揮官の指示で堅守速攻を徹底。ボール支配率は32―68%と圧倒されながらも、カウンターから好機を重ねた。前半24分には相手クリアミスを突いてエジルからC・ロナウドに展開。最後はマルセロがゴール左の角度がない位置から豪快にニアサイドを打ち抜き「勝敗の鍵は勝利への意欲。最大限の力で戦った価値はあった」と振り返った。

 予想外の展開でリーグ戦初出場となったGKアダンも奮闘。下部組織出身の23歳は「気づいたらピッチにいた」と苦笑したが、交代直後の相手FKをしのぐと落ち着いたプレーで勝利を支え、指揮官を「ベテランのようだった」とうならせた。

 スペイン国王杯で勝ち進んだことで1月は9試合を戦った。早期敗退の過去2季はリーグ戦に専念できたが、モウリーニョ監督が「選手が(過密日程に)慣れていない」と自嘲気味に指摘した通り今季は主力起用で勝ち獲った国王杯決勝進出の影響でリーグ戦は3勝1分け1敗。首位バルセロナとの勝ち点差が2から7へ広がった。それでも12日のバルセロナ連勝ストップと、この日の勝利で勝ち点5差に接近。球際での競り合いなど攻守に闘争心が現れた内容にペペは「こういう戦いを続ければバルセロナに追いつける」と力を込めた。

 指揮官は「バルサ優位に変わりはない」と話したが、ホームでの直接対決を残す中で士気を上げる大きな1勝となった。

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2011年2月15日のニュース