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メネーゼス監督3連勝 不満は観衆の少なさ

[ 2010年10月13日 06:00 ]

<ブラジル・ウクライナ>得点を挙げたパトは飛び上がって喜ぶ

 【ブラジル2―0ウクライナ】ブラジル代表は11日、英国・ダービーで行われた親善試合でウクライナ代表を2―0で下し、今夏のW杯南アフリカ大会後に就任したマノ・メネーゼス監督(48)は負けなしの3連勝を記録した。

 「驚いたね。ブラジルを見ようと、もっと多くのファンが来てくれると思っていたんだけど…」
 この日、指揮官が唯一漏らした不満が収容人員の4割足らずしか入らなかった1万3088人という観衆の数。会見での応対から余裕が漂った。
 FWシェフチェンコを故障で欠き、守備的なウクライナを序盤から攻めた。前半25分に左クロスに飛び込んだDFダニエウ・アウベスが右ボレーで2戦連発となる先制点。後半19分にはFWアレシャンドレ・パトが3戦連発の追加点を挙げた。
 「就任3戦目でチームは進歩中。若い選手も多い中でよく戦った」と指揮官は手応えを口にする。ブラジル代表監督で就任3連勝は94年W杯米国大会で優勝したパレイラ監督が91~92年に記録して以来。さらに3戦連続無失点が価値を上げる。
 FWロビーニョが両ゴールに絡むなど要所で主力が顔を出すが、12年ロンドン五輪世代の若手3人を途中起用するなど将来への布石も忘れない。指揮官は五輪での指揮を視野に入れ「いろんな哲学のサッカー、いろんなチームと戦うことが重要」と訴える。次戦は11月17日の親善試合アルゼンチン戦(カタール)。順調に滑り出した新生ブラジルが、宿敵を相手に最初のハードルを迎える。

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2010年10月13日のニュース