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アンリになれる…ベンゲルに絶賛された男 ついに初陣

[ 2010年10月13日 15:26 ]

天皇杯・水戸戦を前に調整する伊藤翔

 第90回天皇杯全日本サッカー選手権は13日、3回戦を行い、アウスタ日本平でJ2水戸と対戦する清水は、前フランス・グルノーブルのFW伊藤翔(22)が先発。清水でのデビュー戦に注目が集まる。

 “和製アンリ”がついにベールを脱ぐ。6月14日、静岡市内のホテルで清水加入の会見に出席してから4カ月。「これから自分のイメージというものがつくられると思うが、あす(13日)がその第1歩」と伊藤は、J2の水戸が相手とはいえ、国内でのプロデビュー戦に表情を引き締めた。

 中京大中京高(愛知)卒業後にグルノーブル入り。フランス1、2部では計5試合の出場にとどまった。清水入り後は右太腿を負傷したこともあり、実戦から遠ざかっていたが、長谷川監督は「ようやく体が強くなってきた。左45度(からのシュート)は自信を持っている。特長を出してほしい」と伊藤を3トップの左サイドで先発させる。

 公式戦は仏リーグ・アンのデビュー戦となった5月のランス戦以来。高校時代にイングランドの名門・アーセナルの練習に参加し、俊足と高い決定力に、ベンゲル監督からフランス代表FWアンリのような選手になれると絶賛された。豊かな才能を、新天地で開花させられるか。即戦力としての期待は高まる。

 小学校時代の大会で、決勝に進めばアウスタでプレーできるチャンスがあったが、かなわずスタンドから観戦した。「自分は常にゴールを取ること、ゴールに絡むことを目指している」。試合では初めて踏む“ホーム”のサポーターの前で、あいさつ代わりの一発を狙う。

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2010年10月13日のニュース