メッシ技ありループ！Ｗ杯王者に４発快勝

＜アルゼンチン・スペイン＞前半、鮮やかなループシュートを決めるメッシ

　【親善試合・アルゼンチン４―１スペイン】３６年ぶりにスペインをホームに迎えた一戦で、メッシが復活した。前半１０分、センターサークル付近からドリブルで突破し、テベスとのワンツーでＧＫと１対１になると、左足のループシュートで先制した。昨年１１月のスペイン戦でＰＫを決めて以来の代表通算１４点目。メッシは胸のエンブレムにキスして感慨に浸った。この得点で勢いに乗り、スペインに４ゴールを浴びせて快勝した。

　「Ｗ杯王者に勝てて満足している。多くの苦しみを経験してきたから、ファンと僕がいい形で再会できたのは素晴らしいこと」。両チーム合わせて１０人のバルセロナ所属選手が出場した試合で輝きを取り戻すと、代表で結果を残せないメッシに批判的だった地元ファンも総立ちで拍手を送った。
　Ｗ杯後に引退を示唆する発言をしていたテベスも１ゴール２アシストと活躍し、イグアインを含めた３トップ全員がゴールを奪った。これでスペイン戦は通算６勝２分け５敗と勝ち越し。解任されたマラドーナ監督に代わって指揮を執るバティスタ暫定監督は「選手が個人技ではなくチームとしてプレーしてくれたことに満足している」と話した。就任後の２戦とも勝利を収め、監督昇格への猛アピールにもなった。