過去６戦全敗　ザックに期待も「３年目までいじめないでほしい」

等々力に視察に訪れたザッケローニ監督

　就労ビザの問題でパラグアイ戦、グアテマラ戦をスタンドから観戦したザッケローニ監督にとって、１０月８日のアルゼンチン戦は初采配を振る重要な試合。自ら代表選手の選考を行い、システムを含めたチームの戦術を初めて選手たちに植え付けて迎える一戦でもある。

　内容とともに結果も求められるだけに、白星発進を果たすためにはメッシ封じが不可欠。攻撃的なサッカーが特徴とされているザッケローニ監督だが、まずは短期間で組織的な守備を完成させる必要に迫られることになる。アルゼンチン戦は過去６戦全敗だけに、まずはザッケローニ監督のお手並み拝見といったところだ。
　アルゼンチン戦の後の来月１２日には、今季ホームで２戦２敗の宿敵・韓国とアウェーで対戦し、来年１月にはアジア杯が控える。小倉会長は「（アジア杯の）ノルマはない。３年目までは（監督を）いじめないでほしい」と長い目で見守っていく方針を強調したが、Ｗ杯出場国と対戦するデビュー２試合でどんな試合を見せてくれるのか。ザッケローニ監督の手腕にかかる期待は大きい。