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だから背番号10 本田「人と同じことはしたくないんですよ」

[ 2010年9月9日 07:54 ]

グアテマラ戦でパスを出す本田(左)

 日本代表MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が背番号10を熱望する裏には、確固たる決意がある。

 ペレやマラドーナに象徴されるようにエースナンバーは個人技に優れた選手に与えられるイメージが強い。現時点で本田はメッシ(バルセロナ)やC・ロナウド(Rマドリード)ら世界トップクラスの選手と比べて個人能力に劣るが、最終的には1人で局面を打開できる選手になることを思い描いている。
 1人で最終ラインを突破するだけのスピードは備えておらず、周囲を生かすシャビやイニエスタ(ともにバルセロナ)のようなタイプを目指す選択肢もある。だが「スピードのある選手がクリ(C・ロナウド)やメッシを目指すのは当たり前。逆に技術の高い選手がシャビを目指すのも王道。逆にオレみたいな足の遅いタイプがクリやメッシを目指してどんな選手が完成するのか楽しみ。人と同じことはしたくないんですよ」と常人とは異なる発想を持っている。
 幼いころからの目標はRマドリードの背番号10を背負うこと。ビッグクラブでエースナンバーを与えられるためには、日本の10番として結果を出して「本田=10番」のイメージを世界に植えつける必要がある。ラモスでも名波でも中村でもない。本田が新しいタイプの10番になる。

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2010年9月9日のニュース