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本田ヒヤリ…左足首負傷も大事には至らず

[ 2010年8月17日 06:00 ]

<CSKAモスクワVSアンジ・マハチカラ>先発したものの左足首を痛め、前半で交代した本田圭佑

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が15日のアンジ・マハチカラ戦で左足首を負傷するアクシデントに見舞われた。2試合連続で先発して、前半26分にバー直撃のミドルシュートを放つなど4―0の勝利に貢献したが、左足首痛を訴えて前半のみで負傷交代。3月にも痛めている古傷で状態が心配されたが、大事には至らなかった。

 前半終了の笛が鳴ると、本田が厳しい表情でピッチを後にした。序盤から左足首を気にするそぶりを見せており、ハーフタイムに交代を直訴。左足首は3月31日の欧州CLインテル・ミラノ戦前にも痛めている古傷だった。試合後は小声で「お疲れさまです」とだけ言い残して会場を後にしており状態が心配されたが、関係者は「軽く捻った程度。大事を取った」と軽症を強調。中3日で迎える19日の欧州リーグ予選プレーオフ・アノルトシス戦出場は微妙だが、21日のゼニト戦には支障がない見通しだ。
 プレー内容は上々だった。4―4―2のダブルボランチの一角で先発出場。守備的位置での出場を拒み、7月25日のスパルタク・ナリチク戦を欠場した経緯もあり、スルツキ監督から攻撃時にはトップ下の位置まで上がることを許されていた。前半26分に正面やや左、約30メートルの位置からバー直撃のミドルシュートを放つなど攻撃陣をリード。3月26日のアンジ・マハチカラ戦以来、約5カ月ぶりとなる今季リーグ3得点目は逃したが、チームは本田が出場した前半に全4得点を挙げた。
 一夜明けた16日は全体練習に参加せず、患部のアイシングなど治療に専念。トップ下とボランチの中間のようなポジションに関しては「消化できている部分と、できてない部分がある」と話しており、本職の攻撃的位置確保に向けた戦いは続く。高額な移籍金の影響で状況は厳しいが、移籍市場が閉まる今月31日までは今夏の移籍実現へのアピール期間でもある。9月4日には新生日本代表の初陣となるパラグアイとの親善試合も控えるだけに、左足首痛が大事に至らなかったことは、ピッチ内外で重要な意味を持ちそうだ。

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2010年8月17日のニュース