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平井千金ハット!浪速のアンリついに覚せい

[ 2010年3月24日 06:00 ]

<SAF・G大阪>後半1分、2点目のゴールを決め喜ぶG大阪・平井将生

 ACL1次リーグ第3戦が23日に行われ、G大阪はアウェーでSAF(シンガポール)と対戦。FW平井将生(22)のハットトリックなどで4―2で勝って初勝利を挙げた。

 未完のストライカーが覚せいした。平井は前半7分に先制点を決めると、後半1分にはこぼれ球を押し込み、同36分には左足で豪快に突き刺してハットトリックを達成。G大阪に今季公式戦初勝利をもたらした。

 「勝てていない責任を感じていたし、どうにか結果を出せて良かった」と平井。G大阪ユース時代から将来を嘱望された。爆発的なスピードから「浪速のアンリ」と呼ばれたが、プロ4年間で得点は08年7月2日のナビスコ杯横浜戦の1点のみ。昨季は出場わずか1試合。今季はキャンプから好調を維持し先発の座をつかみ、ようやく結果を残した。西野監督も「やっと期待に応えてくれた。ほかの選手に波及すればいい」と笑った。

 チームにとっても大きな1勝だ。今季は公式戦6戦連続未勝利と苦しんでいた。ケガを抱えるMF遠藤とFWルーカス、そして20日の新潟戦で造反行為に出たFWペドロ・ジュニオールが遠征に不参加。高温多湿の気候に人工芝ピッチ。過酷な条件の中、2度のリードを追いつかれるなど苦しんだ。若手の奮起で勝ち取った勝ち点3は大きな自信を与えるはずだ。(シンガポール・西海康平)

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2010年3月24日のニュース