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高かったアジアの壁…広島絶望的な3連敗

[ 2010年3月24日 21:03 ]

 【ACL広島2-3アデレード・ユナイテッド】初出場の広島がアジアの壁の高さを思い知らされた。大会初勝利の望みは逆転負けで、はかなく消えた。1次リーグ突破が絶望的となる3連敗。「試合後にすぐコメントするのは難しい。これで3戦目の敗戦となったからだ」。ペトロビッチ監督が無念そうだった。

 前半はフィジカルの強さに圧倒され、持ち味の華麗なパス回しを封じられた。決定機すらほとんどない厳しい展開。一方的に守勢に立たされた上で先制を許し、さらに攻守の中心であるストヤノフが一発退場となった。
 しかし、10人で戦う広島がここから意地を見せる。FKからのこぼれ球を森崎和がけり込んで追い付き、FKを高柳が頭で合わせて勝ち越した。
 残り時間は約15分。首位を走る強豪アデレードは逃げ切りを許さなかった。わずか7分ほどで2点を奪われ、まさかの逆転負けだ。2失点はいずれもセットプレーから。今季これまで何度も喫した失点パターンを、またも繰り返した。
 森崎和は「逆転したまでは良かった。勝ち切りたかった。同じ形でやられている」と声を震わせた。エースの佐藤は「10人でも僕らは戦えた。3連勝すればチャンスはある」とまだあきらめる気はない。(共同)

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2010年3月24日のニュース