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連覇中にはなかった3連敗…泥沼鹿島に王者の風格なし

[ 2009年9月26日 21:59 ]

名古屋に完敗し、肩を落として引き揚げる鹿島イレブン

 【鹿島1-4名古屋】信じられない光景だった。1点を失った後の前半13分、内田のバックパスを受けたGK曽ケ端がクリアボールを空振り。それをブルザノビッチに奪われ、無人のゴールを揺らされた。がっくりと肩を落とす選手たち。泥沼の鹿島を象徴するシーンだった。

 前節までの3試合で8失点(中断した川崎戦含む)。オリベイラ監督は先発守備陣に手を施した。センターバックの一角に伊野波ではなくベテラン大岩を起用。だが、効果が出ない。前半5分、クロスをフリーのブルザノビッチにシュートされ、GKがはじいたところをケネディに決められた。特に、第22節以降は開始早々の失点が目立つ。
 2006年10月に4連敗して以来の3連敗。優勝した過去2年は一度もなかった黒星の重ね方だ。「何度も同じことを繰り返すようでは、自分たちの限界かもしれない」と岩政。3点目を失った後、戦意を喪失したかのように攻め込まれた姿に王者の風格はなかった。
 独走で史上初の3連覇に突き進んでいたのが信じられないような大ブレーキ。「みんなで戦っていくしかない」。小笠原は声を絞り出したが、簡単に打開策は見つかりそうにない。

 ▼鹿島・オリベイラ監督 サッカーは人間がやる以上、波があるのは当然。いい方向にいくように導いていきたい。

 ▼鹿島・本山 (左太ももの故障から復帰)もっと走ってリズムをつくりたかった。次はもっといいプレーをしたい。

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2009年9月26日のニュース