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クロアチア、狙い通りに優勝候補を粉砕

[ 2008年6月13日 08:58 ]

強豪ドイツを破り、喜ぶクロアチアのサポーター

 サッカーの欧州選手権第6日は12日、オーストリアで1次リーグB組の2試合を行い、クラーゲンフルトではクロアチアが最多3度の優勝を誇るドイツを2―1で下し、準々決勝進出を決めた。

 優勝候補の一角をねじ伏せたクロアチアのビリッチ監督は39歳と大会最年少。だが、戦術のセンスとチームをまとめる力は屈指だろう。「ドイツに勝つには最高のプレーをするしかない。それができた」と誇った。
 相手の司令塔バラックを、かつて同僚だった主将のN・コバチが徹底マーク。長身FWに合わせてくるボールはDFシムニッチがはね返した。得点はともに、サイドで素早いパスを回してスペースをつくってから上げたクロスが生んだ。
 個々の力は高いが、連係に難があるドイツの長所と短所を完ぺきに把握し、主導権を握った。
 同監督は、3位に入った1998年ワールドカップの準々決勝でドイツに3―0と完勝したチームの主力だった。ドイツに勝ったときの気分を熱を込めて語り、シムニッチ、オリッチらドイツでプレーする選手の琴線に触れた。
 「(聖地)ウェンブリーでイングランドに勝つより意義深い勝利だ」。狙い通りに選手を踊らせ、満足感に浸った。(共同)

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2008年6月13日のニュース