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ボーフム決定的!小野2・3初陣へ

[ 2008年1月25日 06:00 ]

 「ボーフム・小野」誕生が秒読みとなった。ドイツ1部ボーフムが24日、浦和の元日本代表MF小野伸二(28)に対し完全移籍での獲得を正式にオファー。年俸は成績に乗じたインセンティブを含め、総額1億6000万円(推定)の複数年契約で基本合意。再度のメディカル検査とクラブ間交渉を経て、早ければ2月3日のブレーメン戦で3年ぶりに欧州の舞台に復帰する。

 赤い悪魔の誇る「至宝」が、約3年ぶりに欧州のピッチに立つ。浦和の中村修三GMによれば、浦和側には「24日の朝、ボーフムから文書が届いた」と言う。条件面は成績次第でアップするインセンティブを含め、総額1億6000万円(推定)の複数年契約で基本合意したことが判明。これで「ボーフム・小野」の誕生は秒読みとなった。

 ボーフム側は小野が4日に練習参加した際、その技術を高く評価。一方でクラブ幹部は古傷の左足首に懸念を示し、今回も文書に「健康状態を確認したい」という一文を記した。最終的には小野が渡独し、再度のメディカル検査後に正式契約する。小野は沖縄で順調に自主トレを進めており、関係者は「試合もやれと言われれば、できる状態」という。早ければ2月3日のブレーメン戦でドイツデビューする可能性も出てきた。

 浦和はフランクフルトから高原を獲得したが、長谷部(ボルフスブルク)に続いてドイツへの選手“輸出”。だが、中村GMは「高原と小野が一緒にやるシーンを見たかったけど、また向こうで輝いて戻って来てくれれば」と話した。小野が浦和に復帰した06年、欧州からオファーがあれば移籍を容認する契約を締結。小野は欧州復帰を強く希望しており、意をくむ方針だ。

 小野は移籍市場の閉まる今月中に渡独するが、ギリギリまで温暖な沖縄での調整も検討。正式発表は未定だが、現在13位と低迷するボーフムの切り札として迎えられることは間違いない。3月8日にはフランクフルトのMF稲本との親友対決、4月16日にはボルフスブルクのMF長谷部との元同僚対決が待つ。天才の新たな挑戦が始まる。

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2008年1月25日のニュース