福見 金どころかメダル届かず「一生悔い残る」

[ 2012年7月29日 06:00 ]

3位決定戦でハンガリー選手に敗れ、ぼう然と座り込む福見(右)

ロンドン五輪柔道女子48キロ級

 途切れそうになる闘志をつなぎとめ、福見が3位決定戦を戦った。消極的なチェルノビチュキーを攻めあぐね、延長に突入。一瞬の油断が、小外刈りを許した。一本負け。「一生悔いが残る。これが五輪。金メダルが獲りたかった」。ぼう然と横たわり、涙を流した。

 準々決勝までは快調だった。1回戦は強豪ブランコを寝技で仕留めた。2回戦は地元英国選手に合わせ技で一本勝ち。準々決勝も延長で指導勝ちした。だが、準決勝。最近は国際大会で結果が出ず、力が落ちたと判断していたドゥミトルに対し、残り3分31秒。小外刈りで足をすくわれ、痛恨の技あり。敗退した。

 02年、高校2年生で当時絶対女王だった田村亮子(現姓谷、現参院議員)を撃破。次世代の女王と期待され、07年に2度目の勝利を挙げても日本代表に選ばれなかった。

 一度だけ、52キロ級への転向も考えた。07年、自分が下した谷が世界選手権を制し、北京出場の可能性が消えかけた。「下からも若い選手が出てくるし、どうしようか」。だが、最大で8キロも減量して戦い続けた、日本女子の看板階級。逃げたと思われるのは嫌だった。「悔しくて、しがみついた」。谷が一線を退き、09年世界選手権で初めての金メダル。それでも、苦難は待っていた。

 追われる立場になり、急成長の浅見八瑠奈(コマツ)に10、11年と世界選手権決勝で敗退。「勝ち続ける方がいいんだろうけど、勝ったり負けたりを繰り返しながらやっていくのが私らしさだと思った」。弱い自分を受け入れて手にした、決して諦めない自分。それを証明するためにも金メダルが必要だったが、銅メダルにも届かなかった。

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