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平岡拓晃 心が折れそうになった時の母の告白

[ 2012年7月29日 07:17 ]

銀メダルを手にする平岡

ロンドン五輪柔道

 男子60キロ級の平岡拓晃(27=了徳寺学園職)が決勝でアルセン・ガルスチャン(ロシア)に一本負けを喫したものの、銀メダルを獲得した。

 08年の北京五輪で敗れた後、さらに不幸は続いた。同年11月に右脇腹の骨肉腫が発覚し、心が折れそうになった。そんな時、手術に付き添った母は息子の変化を感じ取っていた。「ヒロ(平岡)の様子がおかしくて、このままじゃダメになると思った」。戦う息子には黙っていた乳がんを告白した。

 「やっぱり俺には柔道しかない。ちゃんとロンドンを目指す」。昨年3月に真汐夫人と結婚。だがあえて、今年に入ってからは母をつくば市内の自宅に呼び、食事の管理を頼んだ。雅子さんは「きっと私を安心させるために呼んだんだと思う。私は息子に生かされているような気がする」と言う。4年前と同じ過程で、違う結果を。平岡の思いが込められていた。

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