五輪入場行進に謎の女性　インド選手団に紛れ込む

五輪開会式でのインド選手団。前列の赤いシャツの女性が選手団とは無関係の謎の人物。

　厳重な警備態勢が敷かれた２７日のロンドン五輪開会式の際、入場行進したインド選手団の中に、選手団とは無関係の謎の女性が紛れ込んでいたことが分かった。インド選手団幹部は「恥ずべきこと」と憤り、英国側に説明を求める意向を示した。２９日付のタイムズ・オブ・インディア紙が報じた。

　別のインド紙は女性がインド南部バンガロール出身でロンドン在住の大学院生だと伝えた。

　女性は選手団の服装とは全く違う赤い上着に青いズボン、スニーカー姿で、笑顔を見せながら男性旗手の近くを行進。選手たちがインドの伝統的な衣装のターバンやサリーを着用して歩く中、異彩を放っていた。

　選手団は女性が大会関係者だと思い込んでいた。選手団を統括する責任者の一人は「彼女が何者なのか知らない。世界中の人々が注目する前で、恥をかかされた。謝罪を求めたい」と述べ、女性が紛れ込んだ経緯などについて大会組織委員会に説明を求める意向を示した。（共同）