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“厳戒五輪”拍子抜け…保安検査、観客から「簡単」

[ 2012年7月29日 06:00 ]

 英政府が威信をかけてテロ対策を担った今大会。入場ゲートでは自動小銃を抱えた警察官の姿が目立ち、保安検査のテントがずらりと並んだ。だがもっと厳しい「厳戒五輪」を予想した観客からは「意外と簡単」と拍子抜けした声も聞かれた。

 五輪公園の最寄り駅、ストラトフォード駅周辺では警察官が爆弾探知犬を連れて警戒した。2005年に五輪開催が決まった翌日に同時テロが起き、地下鉄やバスに乗っていた市民ら50人以上が死亡、約800人が負傷した大惨事を防げなかった反省がある。公園の近くには一部住民の反対を押し切り、6カ所に地対空ミサイルを設置した。

 共同電によると、五輪スタジアムの入り口では英軍の兵士や警備会社の職員が、観客の持ち物を次々と検査した。しかし、入場ゲート以外では警察官の姿はほとんどなく、物々しさはなかった。神奈川県相模原市から来た河村直さん(35)は「検査に時間がかかるだろうと思って早めに出てきたが、案外早かった。こんなものか、と思った」と話した。

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2012年7月29日のニュース