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大黒摩季 祈りを込めてプレゼント さくらジャパンよミラクル見せて!

[ 2012年7月29日 15:41 ]

大黒摩季が送ったブレスレッドとミサンガ

 ロンドン五輪女子ホッケー日本代表「さくらJAPAN」を04年アテネ大会から応援してきた歌手大黒摩季(42)が、代表選手たちに勝利の祈りを込めたブレスレットとミサンガをプレゼントした。2大会連続で現地へ応援に行っていたが、今回は病気療養で断念。「試合で最高の光を放ってほしい」とブレスレットに選手たちへの思いを込めている。

 チームの精神的支柱で、親交の深いDF加藤明美選手(41)、安田善次郎監督(65)の元を22日の渡英前に訪問した。

 手に持っていたのは、高級ブランド「スワロフスキー」のクリスタルを10個以上つないだブレスレットと、クリスタルが1個付いたミサンガ。ブレスレットは「戦友」と呼ぶベテランのアテネ組6人に渡しており「年を取ってくると、頼れるものを身につけて無敵になるというのがいい年の取り方」と理由を説明。他のメンバーには「若い人はすでにピカピカだから玉1個で大丈夫」とミサンガをプレゼントした。

 このアクセサリーには特別な意味があった。「クリスタルは光を反射する。逆に言えば、光を集めるんです。世界中の希望や愛や応援や歓声やいろんなものをプライベートで集めて、試合で放ってほしい」

 さくらJAPANを応援して8年。04年のアテネ五輪で財政難にあえぐチームに協力しようと公式応援歌「ASAHI~SHINE&GROOVE~」を歌ったことから交流が始まった。04年アテネ、08年北京と過去2大会とも現地観戦したが、今回は長時間の移動による体への負担を考慮して断念。「涙が出るほど悔しい。(活躍を)祈って待つのは一番嫌いなこと。本当ならば直接行って、抱きしめたい」と無念の思いもある。

 加藤らとは約1年9カ月ぶりの対面。「遠距離恋愛してる恋人に会うような感じだった」と照れくさそうに振り返りつつ、6位以内を目標に掲げる謙虚な姿勢にはゲキを飛ばした。「人からバカだと思われてもいいから、金メダル狙いましょうよ!」。高い目標を設定して目指す過程に「メダルがある」という思いを伝えたかったからだ。「2人はこの8年間で一番いい顔をしていましたよ。実はフツフツと狙ってるんじゃないかな」と内なる火をくみ取り、ロンドンへ送り出した。

 30日(日本時間)、さくらJAPANは開催国の英国と対戦。ホームの優位性は十分理解しているが、日本も3大会連続の晴れ舞台。「三度目の正直で、ミラクルをそろそろ起こしてほしい。以前、松任谷由実さんが同じようなことを言っていましたが、本当にやりきった人にしかミラクルの恩恵は受けられないと思う」と奇跡の瞬間に胸を高鳴らせている。

 今春、自宅の外に見える数本の桜を時間がたつのも忘れ観察していたという。「きれいだけじゃなくてタフな花。しなやかだし、どんなに風に振り回されても決して折れない」。大黒の情熱の光が、さくらJAPANを輝かせる。

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2012年7月29日のニュース