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決め切れずドローも…佐々木監督「次につながる」

[ 2012年7月29日 06:00 ]

<日本・スウェーデン>厳しい表情でピッチを見つめる佐々木監督

ロンドン五輪女子1次リーグF組 日本0―0スウェーデン

(7月28日 コベントリー)
 勝利は逃したが、負けなかった。試合後、選手の顔ににじんだのは悔しさと、なでしこらしいサッカーができた自負。会見で対戦相手をスウェーデンではなく、オーストラリアと2度も間違った佐々木監督は「疲れているな」と苦笑しながら、「結果が出なかったのは残念だが、次につながるいいゲームになった」と合格点を与えた。

 手の内を知っている両者だけに互いに探るような序盤から、主導権を握ったのは日本だった。前半13分、沢のクロスを大儀見が胸トラップから左ボレー。鮫島、近賀のクロスや、カナダ戦で見せたような川澄と大野のパスワークも健在だった。だが、予想以上に引いて守ったスウェーデンを崩せず、前後半合わせて14本のシュートからゴールは生まれなかった。カナダ戦で先制ゴールを決めた川澄が「決めるところを決めて勝ちたかった」と言えば、大野も「決定機もあったのに」と悔しがった。

 攻撃陣にはフラストレーションがたまったが、守備陣は相手エース・シェリンを封じ、中盤にも仕事をさせなかった。「カナダ戦より質のいいサッカーができた」というせりふは指揮官の本心だ。

 直後の試合でカナダが南アフリカを破ったため、日本のF組3位以内が決まった。次戦は格下の南アフリカ戦。佐々木監督は「次はもっといい準備をして、いいゲームをする。そして勝ち点3を取ることに尽きる」と力強く言った。快勝すれば、この日のうっ憤を軽く吹き飛ばせる。

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