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内戦シリア余裕なく、次回開催地ブラジルはW杯で…

[ 2012年7月29日 06:00 ]

 ロンドン五輪の次回の開催地や、招致を目指す国の人々の関心はそれぞれ現実的。内戦状態に置かれた国民はスポーツの祭典を楽しむ余裕もない。

 2年後の2014年に南部ソチで冬季五輪を開催するロシアは「次はわが国」の雰囲気が漂う。一方、次回16年の夏季五輪開催地ブラジル・リオデジャネイロでは、盛り上がりがほとんどない。14年にサッカー・ワールドカップ(W杯)開催を控えており、リカルド・アルメイダさん(18)は「2年後のことで頭がいっぱい」と話した。

 共同電によると、全土で内戦状態が続くシリアは、競泳やボクシングなど計10人の代表選手を送り込んだ。しかし、生きるか死ぬかの毎日を送る多くの市民に、五輪を気に掛ける余裕はない。エンジニアのサイード・アリさん(37)は「全選手の幸運を願うけど、われわれシリア人の幸運も願ってほしいね」とため息をついた。

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2012年7月29日のニュース