世界的名手オリビエ・ペリエが引退へ「やめる決断をした」「新しい人生を楽しむ」

[ 2024年4月24日 11:28 ]

2003年の有馬記念を制し、連覇となったシンボリクリスエスとオリビエ・ペリエ騎手
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 世界的名手で日本でもおなじみのオリビエ・ペリエ(51=フランス)が25日の騎乗をもって現役を引退すると欧州メディアが23日に伝えた。25日は仏南西部のラ・テスト競馬場で2鞍に騎乗する。

 仏競馬専門チャンネル「エキディア」によるとペリエは「何事にもタイミングがある。最近は明らかに騎乗数が減っているし、やめる決断をした」とステッキを置く心境を明かしている。

 これまでフランス、英国、日本、アイルランド、ドイツ、ドバイ、米国、香港、イタリア、カナダなど国境を越え、タイトルを積み重ねてきた。

 英競馬専門チャンネル「アットザレーシズ」は通信社の取材を引用する形で重賞500勝を含む3700以上の勝ち鞍があり、アラブとサラブレッドを合わせて165のG1を勝っていると紹介。ペリエは「非常に長いキャリアで私は多くの成功を収めてきました。世界中のあらゆる場所で勝利を収め、大きな成功と素晴らしい瞬間を経験。たくさんのいい人に出会えました。自分のキャリアを止め、過去に起こったことを見ることができて、とてもうれしい」と感謝した。

 そんなトップジョッキーも近年は年々、騎乗数が減って21年はフランス国内で421戦69勝、22年は367戦45勝、23年は161戦18勝にとどまり、今年は21戦3勝となっている。
 今後については「しばらく休んで数カ月後に何が起きるかを見るつもり。これまでは仕事で英国や香港に行っていたけど、これからはそうではない。友人に会い、子供たちと時間を過ごし、新しい人生を楽しみます」と思い描いている。
 
 ◇オリビエ・ペリエ 1973年1月12日生まれ、フランス北西部マイエンヌ県シャトー=ゴンティエ出身の51歳。89年にフランス騎手免許を取得。94年ヤングジョッキーワールドチャンピオンシップで初来日。その後、短期免許などで来日する機会が多く、日本でもおなじみの存在となった。96、97、99、00年と仏リーディングに4度輝き、凱旋門賞3連覇(96年エリシオ、97年パントレセレブル、98年サガミックス)、有馬記念3連覇(02&03年シンボリクリスエス、04年ゼンノロブロイ)など国を問わず数多くのビッグレースを制している。JRA通算2292戦379勝、うちG1・12勝を含む重賞39勝。1メートル64、55キロ。

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