【大阪杯】プラダリア 完成の域突入!重い坂路で馬なりラスト12秒4

[ 2024年3月28日 05:28 ]

坂路コースを単走で追い切るプラダリア
Photo By 提供写真

 G1初Vへ、機は熟した。「第68回大阪杯」の追い切りが27日、東西トレセンで行われ、プラダリアは連日の雨で重くなった坂路をブレのないフォームでスイスイと駆け上がった。年明け初戦の京都記念を快勝。5歳を迎え、馬体は完成の域に入った。充実期で迎える5度目のG1トライ。池添ブラザーズの夢、兄弟でG1制覇を春の仁川で完成させる。

 栄光の道がはっきり見えた。プラダリアは坂路で池添師が騎乗。外ラチ沿いを軽快に駆け上がっていく。週明けから降りしきる雨で馬場は相当に重い。そんなタフなコンディションも何のその。奇麗な加速ラップを刻み、単走馬なりで4F53秒2。この日の栗東坂路はラスト1F11秒台が2頭のみ。しまい1F12秒4なら十分に合格点。ブレのないフォーム、俊敏なフットワークが目を引いた。

 指揮官は雨馬場も踏まえて切り出した。「重くなっているので時計は設定せず、バランスを気を付けました。追い切りは前走と変わらないですけど、キャンターの雰囲気は前走よりもう一歩上がっている感じがします。ここまでパーフェクトに来ていますし、力は出せるのではと思います」と好仕上がりを口にした。

 CWコースでの1週前追い切りがほれぼれする伸び。相手に後れは取ったが、ラスト2F11秒6→11秒3をマーク。感触を確かめた池添は「ラスト1Fが11秒3ですからね。去年の秋くらいから緩さを感じることがなくなって、中身がしっかりしてきました。体の面に関しては完成の域に入っていると思います。前走もいい内容でしたし、これならG1に向かっていけるという手応えでした」とG1初Vへ、大きな期待が膨らんだ。

 阪神内回り2000メートルは初めて。以前とは違い、前で運ぶ形が板についてきた。「1コーナーまでの入りが大事なコースですけど、前走の感じなら対応してくれると思います」と前向きに語った。G2・3勝ながら、G1はこれまで4回挑戦してダービーの5着が最高着順。“G1の壁”にハネ返されてきた。今回は違う。完成の域に入ったディープインパクト産駒が騎手&調教師の兄弟タッグでG1初Vをつかむ。

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