【盛岡11R・ダービーグランプリ】ミックファイア通過点

[ 2023年10月1日 09:30 ]

南関3冠馬ミックファイア(撮影・村上大輔)
Photo By スポニチ

 今年で歴史に幕を閉じる地方交流重賞は3歳秋のチャンピオンシップ最終戦。実績から大井(7)ミックファイアで断然だ。昨年9月のデビューから6戦無敗で南関東の3冠をゲットした。これまでレベルの違う走りを見せている馬。初の遠征競馬、初の左回りも苦にしない。ここも通過点。

 相手筆頭は門別で3冠を獲得した道営ベルピット。今年4勝が全て危なげない走りで底を見せていない。昨年のJBC2歳優駿で2着があるように強敵相手でも食い下がれる下地はある。大井マンダリンヒーローの食い込みも。黒潮盃、戸塚記念と連続2着も勝ち馬に離された前走は小回り適性の差か。盛岡コースを知る吉原騎乗で引き続き好勝負に持ち込む。道営ニシケンボブは今年の門別で5戦オール連対と堅実な走り。末脚勝負の大井サベージは少頭数が好材料だ。

 ▼ベルピット(角川師)1度使って状態は上向いている。門別で3冠を獲得したが、いつもメンバーは楽だった。ただこの馬自身、まだ力を出し切っていないところがある。レースでは初の左回りだが調教で経験しており問題はなさそう。強豪ぞろいだが北海道代表として頑張りたい。

 ▼ルーンファクター(千葉幸師)先週、追い切って力を出せる状態に仕上がった。馬体が少し細いのが気になるくらい。メンバーが強くなる今回は気楽な立場で挑める。他地区の強豪相手にどこまで差を詰められるか期待している。

 ▼タイガーチャージ(鈴木啓師)前走後は短期放牧に出しての調整。前走の状態は維持できている。輸送は問題ないし、強い相手にどこまでやってくれるか。

 ▼ニシケンボブ(小国師)水曜に追い切って力を出せる状態に仕上がった。他地区馬との力関係は分からないが、遠征経験があるのと安定して走れている点を生かしたい。

 ▼サベージ(森下師)状態が上がってくるのが、ゆっくりめだった。ただ力は出せる状態にある。遠征競馬、左回りなど初物尽くしをクリアしてどんな競馬をしてくれるか。

 《ルーンファクター 金星狙う地元馬》地元岩手からただ1頭参戦するのは、重賞2連勝中のルーンファクター。大井所属だった2歳時に今年の南関東3冠馬ミックファイア相手に1秒0差3着に健闘している。当時から同馬に注目していた千葉幸師は「その時の3着は先行だったし、差し馬となった今なら違うのでは」とレースを楽しみにしている。過去に当レースで4頭(11年カミノヌヴォー、12年ロッソコルサ、18年チャイヤプーン、20年フレッチャビアンカ)の優勝馬を出している千葉幸師。最後のダービーGP、地元馬が大金星を飾るか注目だ。

続きを表示

「2024 オークス」特集記事

「平安S」特集記事

2023年10月1日のニュース