【シリウスS】ハギノアレグリアス ベテランが力見せつけた!四位師JRA初重賞制覇「やっぱりうれしい」

[ 2023年10月1日 05:13 ]

<シリウスS>1着のハギノアレグリアス(左)と2着のアイコンテーラー(撮影・中辻 颯太)
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 ダートのハンデG3「第27回シリウスS」が30日、阪神競馬場で行われた。1番人気ハギノアレグリアスが名古屋大賞典以来の重賞2勝目、JRAで初の重賞勝ちを飾った。鞍上の岩田望来(23)は8月以降で重賞4勝の固め勝ち。管理する四位洋文師(50)は開業3年目でうれしいJRA重賞初勝利となった。

 力が違った。トップハンデタイも何のその。ハギノアレグリアスは大外からスタートを決め、中団で流れに乗せる。4角はヘラルドバローズの内へ。直線で力強く脚を伸ばし、アイコンテーラーをかわしてVゴール。重賞2勝目を飾った。

 鞍上の岩田望は8月以降で重賞4勝と勢いは止まらない。「1コーナーまで砂をかぶらなかったので、いつもより前のポジションが取れました。ハンデ戦でよく勝ち切ってくれました。もっとパワーアップすると思いますし、もうひとつ上のステージで勝ちたいなと思います」とさらなる飛躍へ、思いを乗せた。

 管理する四位師は地方で重賞は勝っていたが、JRAでは初勝利。「やっぱりうれしいですね。もっと勝てるように、さらに頑張らないと。身の引き締まる思いです」と唇を結んだ。騎手時代、01年にブロードアピールでV。調教師としても勝利を収めた。「大外枠だったけど、安心して見ていられました。牧場サイドとも凄くいい連携がとれて、いい夏休みを過ごせました。年齢の割に数はそんなに使っていないので、もうひと頑張りしてもらいたいです」。松田国英厩舎が21年2月末に解散して、四位厩舎に転厩してきた。思えばブロードアピールも松田国厩舎の管理馬。糸はつながっている。屈腱炎で1年8カ月の長期休養もあり、キャリアはまだ15走とフレッシュ。次走に関しては「一戦一戦が勝負の馬。来週1週間、様子を見てからですね」と話すにとどめた。今が充実期。層の分厚いダート界に、楽しみなベテランの星が現れた。

 ◆ハギノアレグリアス 父キズナ 母タニノカリス(母の父ジェネラス)17年4月27日生まれ 牡6歳 栗東・四位厩舎所属 馬主・日隈良江氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績15戦7勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億47万円 馬名の由来は冠名+スペイン語「喜び」

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