調教師転身の福永祐一 決断理由「もっと一頭の馬に深く関わりたい」「馬生を豊かにする作業をしたい」

[ 2022年12月8日 13:14 ]

会見後、囲み取材で笑顔を浮かべる福永祐一(撮影・亀井 直樹)
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 JRAは8日、令和5年度調教師免許試験(新規)合格者を発表。日本ダービー3勝(18年ワグネリアン、20年コントレイル、21年シャフリヤール)を挙げ、武豊、横山典弘に次ぐ現役3位のJRA通算2613勝(8日現在)を誇る福永祐一(45)が合格した。騎手としてのキャリアに来年2月末にピリオドを打ち、同3月から調教師として新たな一歩を踏み出す。

 合格発表後、福永は栗東トレセンで会見を行った。「大変うれしく思います。いよいよなんだな、とワクワクしています」。調教師を目指したきっかけについては、「25年近く騎手をさせていただいた中で、何かで一番になりたい気持ちでこの世界に入ってきた。勝つことはもちろん、何より競走馬の魅力に魅せられて、変化していく過程をそばで体感していくうちに、騎手というのは最後のバトンを受け取る立場。重要な役割だけど、より深く関われない部分がある、立場的に。もっと一頭の馬に深く関わりたい、責任を持ってその馬の馬生を豊かにする作業をしたいという気持ちにかられて、調教師を目指すことにしました」と説明した。

 ◇福永 祐一(ふくなが・ゆういち)1976年(昭51)12月9日生まれ、滋賀県出身の45歳。96年に栗東・北橋修二厩舎所属でデビュー。。99年桜花賞(プリモディーネ)でG1初制覇。11年最高勝率騎手、13年最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手などのタイトルを獲得。18年にワグネリアンに騎乗し、19度目のチャレンジでダービー初制覇を成し遂げ、20年コントレイル、21年シャフリヤールを合わせて日本ダービー3勝。JRA通算1万9351戦2613勝、うち重賞159勝(G1・34勝)。1メートル60、52キロ。血液型B。

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