【阪神JF】ウンブライル 新コンビ手応え抜群3頭併せ!横山武「衝撃。凄くいい動き」

[ 2022年12月8日 05:30 ]

厳選超抜リスト

併せて追い切るウンブライル(撮影・西川祐介)
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 調教の動きに注目して勝ち馬に迫る秋のG1企画「厳選超抜リスト」。今週の阪神JFは2歳牝馬同士の一戦。まだ幼いメンタル面をケアしながら、各陣営、苦心の調整を続ける。そんな中、3週続けて中身の濃い併せ馬を重ねたのがウンブライル。新馬→もみじSを連勝中の素質馬が、無傷の3連勝でG1奪取なるか注目だ。

 ウンブライルは新コンビを組む横山武を背にWコースで3頭併せ。向正面は霧に包まれて視認できなかったがセントオブゴールド(5歳3勝クラス)が先導し、後ろにルージュカルミア(3歳1勝クラス)を従えての追走。直線は2頭の間に入る形。外セントが遅れ、最後は内ルージュとの併走。5F67秒3~ラスト1F11秒5と軽快に加速し併入に持ち込んだ。

 「かなり衝撃を受けた」。追い切りを終えた横山武は、興奮気味に言葉をつないだ。「女の子らしい敏感さはあるが、大きな癖もなく乗りやすい。(調教が)終わってもケロッとしているし、時計も思った以上に速かった。凄くいい動きだった」。よほど感触が良かったのだろう。さらに自身が騎乗経験のあるG1ホースを引き合いに称賛した。「エフフォーリア、タイトルホルダー、スターズオンアース、ナミュールなど、いい馬に乗せてもらってきたが、そういう馬と比べても指折りに入るくらい、背中の感じがいい」

 太田助手は「いい意味でも悪い意味でも特徴的な馬。気を抜いたり、気負ってみたり。アクセルとブレーキの加減が極端なところがある。いきなり競馬は大変。まず調教に乗ってもらって感触をつかんでもらったのは良かった」。横山武との初コンタクトに安どの表情を浮かべた。2週前は皐月賞馬ジオグリフの胸を借り、1週前は先行して踏ん張る形。緩急をつけ、さまざまなシチュエーションで調教メニューをこなしてきた。苦手だった右回りについても「フットワークの前後左右のバランスが整いつつある」と改善傾向だ。

 実戦と調教を重ね肉体面にも進化が見られる。同助手は「前走まではメリハリのない体つきだったが、今回は体のラインがはっきりした。少しずつお姉さんになってきた」と目を細める。初のマイル戦については「全く気にしていない。対応してくれないと困る」と強気。全兄ステルヴィオが2着に泣いた2歳G1(17年朝日杯FS)。妹が無敗戴冠で、兄の無念もまとめて晴らすか注目だ。

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2022年12月8日のニュース