【阪神JF】G1初騎乗の原　ミシシッピテソーロが“追い風”に乗る

3頭併せで追い切るミシシッピテソーロ（撮影・西川祐介）
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　【G1ドキュメント・美浦＝7日】3年目のG1初騎乗。「祝勝会のお店を貸し切っておかないと」といつも通りにおどけるのは美浦の元気印・原優介。自称“目立ちたいタイプ”のひょうきん者。もちろん緊張はあるだろうが、平常心で田井の取材に答える姿は頼もしく映る。

　阪神JFの騎乗依頼が届いたのは先週水曜。3戦2勝のミシシッピテソーロ。「まさか自分が…と。オーナーにはお世話になっていて感謝しかない」と気を引き締めた。月曜深夜に行われたW杯の日本戦は体調優先で生観戦を我慢。「（G1騎乗条件の）31勝を前に足踏みして、僕のせいで乗れなかった馬もいましたから」。念願のG1騎乗に期する思いは強い。

　Wコースの最終追いは先行したオーロラテソーロ（5歳オープン）、マイネルデステリョ（5歳1勝クラス）を楽々かわして突き抜けた。5F67秒5～1F11秒7。「少し仕掛けただけでしっかり反応しました。素質がある馬。目いっぱい仕上がっていていい状態です」。前走12キロ増だった馬体は研ぎ澄まされている。

　今秋は荻野極、坂井、石川と20代の若手が立て続けにG1初優勝。「（同期の小林）脩斗もカペラSで重賞初騎乗ですし、いい流れに乗りたいですね」と追い風を感じている。また、今年J1昇格にあと一歩と迫ったロアッソ熊本でプレーする平川怜は中学の同級生。「ばちばち刺激を受けますね。同級生や友人が馬券を買える年齢になって、応援してくれる人も増えました（笑い）。頑張りますよ！！」。大舞台でも得意の大穴配当を演出するかも。