【香港C】ジャックドール軽快!モーリスと父子制覇へ、新コンビ武豊好感触「パワフルで凄くいい」

[ 2022年12月8日 05:20 ]

ジャックドール
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 JRAが馬券発売する香港国際競走(11日、シャティン)の最終追い切りが7日、シャティン競馬場で行われ、香港カップ(芝2000メートル)に出走するジャックドール(牡4=藤岡)は新コンビとなる武豊(53)を背に芝コースで軽快なフットワークを披露した。初の海外遠征も仕上げに抜かりなし。異国の地でG1初制覇を狙う。出走メンバー、枠順は8日に決定する。

 栗毛の馬体が日差しに照らされ、奇麗に輝く。ジャックドールは新コンビ・武豊を背に香港の芝コースをさっそうと駆け抜けた。ゆったりした入りから徐々にペースを上げ、6F85秒1~2F23秒8を計時。武豊は「初めて乗せてもらって、元々のイメージ通りでした。いい馬だと率直に思った。コンディションが良いと聞いていたので、オーバーワークにならないようにほとんど馬なり。パワフルで凄くいいと感じました」と好感触を口にした。

 香港遠征を意識し始めたのが今春の金鯱賞1着。藤岡師は「スピードとパワーがあり、特殊な馬場にも対応ができる。あの辺りから(香港Cが)選択肢の一つに入った」と説明する。シャティン競馬場の馬場は洋芝。日本で例えると札幌や函館に近い。前々走・札幌記念の勝利が参戦の決め手になった。「シャティンの方が少し直線は長いけど馬場傾向は似てるし、適性はあると思う」と確かな手応えをつかんでいる。

 前走の天皇賞・秋は競り合いを避け、リズム重視で道中4番手につけた。パンサラッサの逃げはハイペースだったが2番手以降は大きく離され、スローの流れ。結果的に1着イクイノックス(上がり3F32秒7)、3着ダノンベルーガ(同32秒8)と決め手勝負になった。持久力勝負を得意とするジャックドールにとっては厳しく、上がり3F33秒5と自身の限界は出し切ったが切れ負けて4着。それでも藤岡師は「パンサ以外はスローだったし道中、前との差が開きすぎた。負けはしたが最後まで脚は使っている。全体的な能力が高いし、かみ合えばG1を獲れる」と前を向く。

 武豊は01年香港ヴァーズ(ステイゴールド)、15年香港C(エイシンヒカリ)を勝つなどコースを熟知している。鞍上は「これだけの馬でワクワクしている。芝の感じは合っていそうだし、何とか結果を出したい」と期待十分だ。父モーリスは16年香港Cで有終V。父子制覇へ、期待が膨らむ。

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2022年12月8日のニュース