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【ラジオNIKKEI賞】フェーングロッテン「イチかバチか」最内突いて重賞初V 

[ 2022年7月4日 05:14 ]

<福島11R・ラジオNIKKEI賞>フェーングロッテンでレースを制し愛馬を撫でる松若(撮影・郡司 修)
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 外に進路はない。手応え抜群に3番手で直線を向いたフェーングロッテンの馬上で松若は冷静にライバルを観察した。「外を探したが空きそうになかったので、イチかバチかに懸けた」。内に進路を求めると、逃げ粘るショウナンマグマと内ラチ沿いにわずかなスペース。そのはざまから脚力の違いで抜け出し、先頭でゴール板を駆け抜けた。

 半兄にピクシーナイトがいる良血。その乗り味を、背中を知る誰もが絶賛してきた。しかし、あふれる潜在能力がレースに直結せず、3走前には気性難が災いして1着馬から6秒8も離されるタイムオーバーの屈辱を味わった。2走前からブリンカーを着用し、まさに一変。前走は逃げ切りV。今度は好位から差し切りと幅が広がる連勝に、鞍上は「今日も行ければ行こうという選択肢はあったけど、馬混みも、折り合いも大丈夫だった。幼い馬だけど気性が悪くならずに、輸送を経てもテンションが上がっていなかった。これからも成長していってくれるはず」と賛辞を並べた。

 実は松若、師匠である音無師が管理する兄ピクシーナイトに調教で騎乗した経験がある。「2歳の頃でしたけど、背中が柔らかくて走る馬の雰囲気があった。タイプは違うかもしれないけど、フェーングロッテンにも同じような雰囲気を感じた」という。思えば兄は昨夏のCBC賞2着から急成長を遂げ、秋には3歳にしてスプリント王者まで上り詰めた。弟も同じ進化の軌跡をたどる可能性は十分。今後の路線について、宮本師は「お兄さんが短いところのG1馬なので、適性を含めて馬主さんとじっくり相談して決めたい」と慎重に見極める姿勢。3歳みちのく王者の次なるターゲットは、兄が羽ばたいた舞台か、適性を示した中距離戦線か、それともクラシック菊花賞か。

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2022年7月4日のニュース