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指揮とペンの“二刀流”小桧山師の力作

[ 2022年4月20日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=19日】中央競馬の礎を築いた尾形藤吉元調教師の生誕130年に当たる今年はその偉業を継承する活動が内外で続いている。「読者にもプレゼントしてください」。小桧山師は車に積み込んだ新刊本を梅崎に手渡した。「尾形藤吉~競馬界の巨人が遺したもの~」。同師にとって7冊目となるこの著作では歴代最多のJRA1670勝、ダービー8勝を挙げ、45人の直弟子に匠(たくみ)の技を伝授した巨人を掘り下げた。「藤吉先生を知る者は少なくなった。その業績を次世代に伝えるのは曽孫弟子にあたるわれわれの世代の責務」と語る。

 調教のタクト(指揮棒)とペンの二刀流。資料を集め、孫の尾形充弘元調教師(尾形会会長)ら関係者への取材を重ねた上で毎日、調教前の午前2時から4時までを執筆作業に充てた。「競走中に機銃掃射を受け、慌てて馬を森に隠す…」。太平洋戦争を馬とともに生き抜き、戦後の競馬復興を支えた巨人の知られざる逸話も満載だ。今秋には競馬博物館(東京競馬場内)で「尾形藤吉特別展」が開催予定。

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