【マイラーズC】カラテ第2章!辻野厩舎転厩初戦 1週前追いは栗東初のCW3頭併せ ラスト11秒6

[ 2022年4月20日 05:30 ]

辻野厩舎での転厩初戦を迎えるカラテと担当の清山助手(撮影・亀井直樹)
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 関西のみなさん、初めまして。阪神日曜メイン「第53回マイラーズC」は多士済々の顔ぶれ。注目は辻野厩舎に転厩して初戦を迎えるカラテだ。17年菊花賞馬キセキに携わった元ジョッキーの仕上げ人・清山宏明助手(54)が担当。管理する辻野泰之師(40)と共に元・角居厩舎のスタッフで名門ステーブルの流れをくみ、調整を重ねてきた。京都、阪神での出走は一度もない。得意のマイル、初の仁川で華麗な一撃を見舞う。

 4月は新たな門出に心躍る時季でもある。カラテは辻野厩舎に転厩して初戦を迎える。高橋祥師の定年引退に伴い、美浦から栗東へやってきた。新しい環境のもと、17年の菊花賞馬キセキに携わった清山助手が担当。キセキも角居厩舎の解散により、辻野厩舎へと移ってきた。そのことも踏まえて切り出す。

 「ボクは角居厩舎からキセキと一緒に辻野厩舎に移動できました。推察するだけですけど以前の担当者は大変な時間をかけて、ここまでやってきたと思う。キセキのことがあるから、その状況もイメージできた。だから、できるだけのことを精いっぱいやりたい」

 爪に不安があり、美浦では坂路中心のメニューだった。装蹄師と連携してケアを図り、入念に調整を進めてきた。「装蹄師さんからは“攻めていける”という話もあって、1週前は栗東で初めて馬場で追い切りました」。チーム角居の時代から継がれたCWコース3頭併せ。カラテは2頭を前に見る形。最内に入れ、ラストは軽快に脚を伸ばした。6F84秒1~1F11秒6。レゾンドゥスリール(4歳1勝クラス)に半馬身先着でフィニッシュした。

 「馬場追いが初めてで戸惑っていることもあったので、最後は気持ちを入れました。次のための種まき。馬場で負荷をかければ
、また変わってくると思う。角居、辻野厩舎のスタイルに加え、アレンジもしています。馬は元気、こたえている感じもないですね」

 最終追いもコースで行われる予定だ。以前とは違った調整スタイルで、さらなる高みを目指す。馬の能力には「このクラスにいる馬だなと思った。大きいけど軽い」とポテンシャルを感じ取っていた。昨年の東京新聞杯で重賞初V。今年もニューイヤーSを勝ち、東京新聞杯3着から中山記念2着と好走が続く。前走は久々の1800メートルでも走った。地力強化は顕著だ。初の関西出走で、あいさつ代わりの一撃。ブランニューデイ、キャリアホースの第2章が始まる。

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2022年4月20日のニュース