【桜花賞】サークルオブライフ95点 胸が深化 父の特徴表れた

[ 2022年4月5日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

サークルオブライフの立ち姿
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 ナミュールが飛節を大きく見せるなら、サークルオブライフは優勝した阪神JF以上に胸を深く見せています。肺と心臓で走ると言われるサラブレッド。その両方が収納された胸腔(きょうこう)の奥行きを感じさせるほど充実しているのです。この馬の5年前に阪神JFを制したソウルスターリングも胸の深さが目立っていました。父エピファネイアも深い胸で知られています。3歳春を迎えて父の特徴が表れたのか。2歳暮れの時点でキ甲(首と背中の間の膨らみ)と筋肉が発達した完成度の高い馬体でしたが、年を1つ重ねて胸にも“進化”ならぬ“深化”を感じさせるのです。

 立ち姿は阪神JF時よりも散漫。リングバミに代わって装着したチェーンを気にしているせいでしょう。気性に問題はなさそうです。同レースよりも腹周りに余裕がありますが、美浦トレセンから阪神競馬場までの長距離輸送を考慮すればこれでいいでしょう。首が太く、背と腹下が短いマイラー体形。桜花賞は胸の深化を披露する絶好の舞台です。

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2022年4月5日のニュース