【朝日杯FS】紅一点スプリットザシーのチャレンジに勝算あり

[ 2021年12月15日 05:30 ]

 【G1ドキュメント・栗東=14日】気温1度まで冷え込んだ火曜の栗東トレセン。馬も人も吐く息が白い。午前7時。坂路の開門と同時にスプリットザシーが駆け上がって来る。4F58秒1~1F13秒0。全休明けとしては意欲的だ。モニターで動きを確認していたオサムにも活況が伝わる。西村厩舎に三藤助手を訪ねた。

 「元気いっぱいですね。坂路でも(4F)60秒程度ではこの馬には軽くて。58秒ぐらいでようやく心身ともに“走ったな”という感じになります。楽しみにしていたんですが、こればかりは仕方ありません」

 先週の阪神JFは抽選除外になったが、即ホコ先を切り替えた。除外の可能性を踏まえた朝日杯とのW登録自体、期待の大きさを示すものと言えないか?

 「勝ったあとは先生とオーナーが相談して、早い段階からここを目指そうと逆算して調整してきました。1週延びても関係ないと思います。使ったことで心身ともに成長を感じます」

 社台ファーム生産のディープインパクト産駒。ボディーはコンパクト(初戦392キロ)ながら、搭載するエンジンは高性能。馬群を割って抜けて来たように勝負根性も非凡だ。

 「外回り千六は力を出せる条件。警戒心が強いので一度経験している舞台で走れるのもいい。牡馬が相手になりますが、どこまでやれるか楽しみですね」

 紅一点でもチャレンジだけに終わらせない強い気概と自信を感じる。グランアレグリア(18年朝日杯FS3着)を超えてみせるか。

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2021年12月15日のニュース