【朝日杯FS】セリフォス 死角なし ダノンスコーピオンも注目

[ 2021年12月14日 05:30 ]

3戦3勝と負け知らずのセリフォス
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 過去の傾向から勝ち馬に迫る「G1データMAX」。今週は「第73回朝日杯FS」。14年に阪神に移設されて今年で8年目。コース変更後の過去7年を振り返って勝ち馬を探る。データ班の狙いは無傷3連勝中のあの馬。厩舎も昨年グレナディアガーズに続く、連覇に挑む。

 (1)前走距離 13年まで中山で開催され、14年に阪神に移設した。現行の条件で行われた7回を振り返る。前走から距離延長組は昨年のグレナディアガーズが勝利を収めたものの【1・2・3・42】、距離短縮組の勝ち馬は15年のリオンディーズのみで【1・1・0・18】と結果は今ひとつ。それに対して前走も同じマイルを使った馬が【5・4・4・33】。前走マイル組で1番人気に支持された6頭は【3・1・2・0】と全て馬券に絡んでいる。無傷3連勝でマイル重賞連勝中のセリフォスが1番人気に推されれば信頼度は高くなる。

 (2)前走着順&ローテ  過去7年の勝ち馬は全て前走も白星を挙げていた。馬券に絡んだ3着以内の21頭に対象を広げてみても、前走1着馬が16頭を占めている。前走敗戦から馬券対象となったのは5頭だけ。前走で敗れている馬は2、3着候補まで。

 馬券圏内21頭の前走は全て10~11月。連闘や中1週は【0・0・0・6】とふるわない。レース間隔は長すぎず短すぎずがいい。9月札幌2歳S勝ち以来のジオグリフには嫌なデータだ。

 (3)伏兵  阪神マイルに移設後は地力勝負の傾向が強いが、平穏決着は17年のみ(1→3→2番人気)。3連単も17年以外は5桁配当が6度、14年、16年はいずれも10万超えの万馬券が飛び出している。キャリアの少ない2歳戦だけに伏兵の台頭も頭に入れておきたい。

 人気薄の激走パターンは「前走重賞敗退」か「未勝利V直後」。前者では14年14番人気2着アルマワイオリ(デイリー杯2歳S4着)、15年11番人気3着シャドウアプローチ(京王杯2歳S3着)などが大きく負けたわけではないのに評価を下げた。今年のメンバーでは京王杯2歳S2着トウシンマカオ、デイリー杯2歳S4着プルパレイあたりに要注意。

 (4)結論 実績、ローテなど総合的にみてセリフォスが堅い軸になる。テン良し、中良し、しまい良しとセンスあふれる立ち回りが武器。新潟2歳S、デイリー杯2歳Sはいずれもメンバー最速の上がりで快勝している。コース経験もあり、死角らしい死角が見当たらない。相手筆頭はダノンスコーピオン。阪神2戦2勝とコース実績があり、器用に運べる自在性が光っている。人気のジオグリフは距離経験がなく、休養明けも割引材料。それなら前走重賞で敗れたトウシンマカオ、プルパレイや、阪神JF除外の牝馬スプリットザシーの大駆けに一票投じたい。 (データ班)

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2021年12月14日のニュース