【朝日杯FS】ジオグリフ100点　まるで山裾が広い富士山

鈴木康弘「達眼」馬体診断

ジオグリフ
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　偉容を誇る2強ボディーだ。鈴木康弘元調教師（77）がG1有力候補の馬体を診断する「達眼」。「第73回朝日杯FS」（19日、阪神）では札幌2歳S優勝馬ジオグリフと共に重賞初挑戦のドウデュースにも満点を付けた。達眼がドウデュースに捉えたのは、あの有名なブロンズ像の偉容。ハーツクライ産駒がサリオス（19年）に続き2歳マイル王に輝くか。

　ジオグリフもドウデュースと甲乙付けがたい偉容を誇っています。雄大なトモと調和が取れた太い首、立派な肩、分厚い胸前。キ甲（首と背中の間の膨らみ）は背中が短く見えるほど後ろまで広がっています。山裾が広い富士山の偉容を想起させられます。札幌2歳S以来3カ月の休み明け。腹周りは気持ち太めですが、今週のひと追いと、美浦から阪神への長距離輸送で絞れるでしょう。

　マイルにも対応できる大きな筋肉の持ち主。その一方、腹下が長くて、ゆとりのあるつくりなので距離が延びても融通が利く。皐月賞の2000メートルもこなせる体形です。

　立ち姿も大物感を漂わせています。目の輝きが素晴らしい。余裕を見せるように耳を開きながら、ハミをゆったりと取っています。古馬のような堂々たるたたずまい。毛ヅヤも良好。どこを見ても非の打ちどころがありません。

　ジオグリフ、ドウデュース、セリフォス、ダノンスコーピオンの無敗馬4頭は馬体にも偉才を漂わせています。朝日杯FSの四天王と呼んでも差しつかえないでしょう。その4頭からさらに絞れば、ジオグリフとドウデュース。2歳マイル王者の座に最も近い2強ボディーです。