【ジャパンC】3冠馬コントレイル G1・5勝で有終V!史上初の4世代ダービー馬対決を制す

[ 2021年11月28日 15:44 ]

<東京12R・ジャパンカップ>ジャパンカップを制した福永騎乗のコントレイル(撮影・西川祐介)
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 海外からの招待馬と日本馬が対戦する国際G1競走「第41回ジャパンカップ」(芝2400メートル)は28日、東京競馬場で行われ、この一戦限りで現役引退する1番人気コントレイル(牡4=矢作)が昨年2着の“雪辱”を果たしG1・5勝目。海外G1馬3頭参戦、史上初の4世代ダービー馬対決実現など国内外のG1馬9頭がそろった“頂上決戦”を制し有終Vを飾った。2着に3番人気のオーソリティ(牡4=木村)、3着には2番人気のシャフリヤール(牡3=藤原英)が入った。なお、レース後にはパドックにて引退式が行われる予定。

 勝ったコントレイルは父ディープインパクト、母ロードクロサイト(母の父アンブライドルズソング)の血統。通算成績は11戦8勝。デビューから無傷の7連勝で3冠制覇を成し遂げるも、次のジャパンC(G1、東京・芝2400メートル)では2着に終わり初黒星。その後も大阪杯(G1、阪神・芝2000メートル)3着、天皇賞・秋(G1、東京・芝2000メートル)2着と白星から遠ざかっていたが、ラストランで昨年2着の“雪辱”を果たした。

 これでコントレイルは1着賞金3億円を獲得し、JRA獲得賞金が11億9470万6000円となり、ゼンノロブロイ(11億1560万8000円)を抜き歴代10位にランクイン。先週のマイルCSを制し有終Vを飾ったグランアレグリア(10億7381万3000円)も上回ることになった。

 また、ディープインパクト産駒はジャパンCで歴代単独トップとなる4勝目。コントレイルは父シンボリルドルフ(1985年)―子トウカイテイオー(1992年)、父スペシャルウィーク(1999年)―子ブエナビスタ(2011年)、父ディープインパクト(2006年)―子ジェンティルドンナ(2012・13年)、父ディープインパクト(2006年)―子ショウナンパンドラ(2015)に続く史上6度目の父子制覇を達成した。

 鞍上の福永は天皇賞・春(ワールドプレミア)、日本ダービー(シャフリヤール)、スプリンターズS(ピクシーナイト)に続く今年4度目のJRA・G1制覇で通算32勝目。ジャパンCは8度目の挑戦で初優勝を飾った。

 管理する矢作師は、昨年の菊花賞(コントレイル)以来となるJRA・G1通算14勝目。今年の国内G1初勝利も海外ではラヴズオンリーユーでクイーンエリザベス2世C(香港)とブリーダーズCフィリー&メアターフ(米)、マルシェロレーヌでブリーダーズCディスタフ(米)を制し、G1・3勝を挙げていた。ジャパンCは6度目の出走で初優勝を手にした。

 ▼ジャパンC 「世界に通用する馬づくり」を目指すべく、1981年に創設された重賞。第1回に参戦した外国馬は北米とアジアの8頭。翌年から欧州とオセアニア勢が加わり、世界一の参加国数と話題になった。日本馬の初勝利は第4回(1984年)カツラギエース。外国馬の勝利は第25回(05年)英国馬アルカセットを最後に途絶えている。近年は外国馬の参戦が減少。一昨年は創設以来、初の外国馬不在となった。

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