【天皇賞・秋】エフフォーリア 19年ぶり3歳馬V挑戦、体調良し 横山武は2週連続G1狙う

[ 2021年10月25日 05:30 ]

19年ぶりに3歳馬の天皇賞・秋制覇に挑むエフフォーリア
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 今週の東京は、伝統の中距離王決定戦「第164回天皇賞・秋」。今春皐月賞を制した3歳馬エフフォーリアが始動する。無傷2冠に挑んだダービーは鼻差で涙をのんだが、秋を迎えてパワーアップ。古馬代表のグランアレグリア、コントレイルなど歴戦G1馬を打破できるのか?勝てば、3歳馬の天皇賞・秋Vは02年シンボリクリスエス以来、19年ぶり4頭目の偉業。菊花賞制覇(タイトルホルダー)の勢いに乗る主戦・横山武にも注目が集まる。

 無念のダービー銀メダルから5カ月。3歳屈指の強豪エフフォーリアが府中のターフに戻ってくる。夏はノーザンファーム天栄(福島)で充電を図り、9月30日に美浦帰厩。入念に時間をかけ、乗り込んできた。

 鹿戸師は「入厩時に22キロ増え(先週時点で)今は20キロ増。これだけやって体を維持しているし、成長分もある。肉付きもいいし、パワーアップした。体調がいい証拠」と目を細める。

 無傷4連勝で今春皐月賞V。昨年コントレイルに続く無敗2冠が懸かったダービーは単勝1・7倍。残り1Fで先頭に出て優勝目前だったが、シャフリヤールにゴール寸前で鼻差かわされた。指揮官は「ダービー?いい競馬をしているんだけどね。残念でしたけど、これで終わるわけじゃない。仕切り直しです」と天皇賞に向け、闘志を燃やす。

 20日の1週前追いはWコースで6F86秒1~1F11秒3と強烈な伸び。騎乗した横山武は「相変わらずいい馬だなと思います。リラックスして走っていたし、オンとオフの切り替えができていて凄く良かった。春と比べ、ちょっと大きくなったかなと思います」と成長を肌で感じ取っている。

 G1・5勝のグランアレグリア、昨年3冠馬コントレイルも集う豪華決戦。鹿戸師が「強い馬も何頭も出ているので簡単ではないと思う。ただいい状態で出られそう。恥ずかしい競馬はしないと思う」と愛馬に託した。鞍上は菊花賞Vで勢いも最高潮。舞台を東京に移して、同期3歳のお手馬で挑む盾舞台。横山武は「ダービーの2400メートルも適性範囲内でしたが、力むことがあるので2000メートルはいいかなと思う。相手どうこうより、自分自身の競馬ができるように頑張ります」と力を込める。勝てば、3歳の天皇賞・秋制覇は02年シンボリクリスエス以来、19年ぶり4頭目。偉業の期待が高まっている。

 ▽天皇賞 1905年(明38)創設のエンペラーズカップが前身。37年(昭12)に帝室御賞典競走として春秋2回開催となり第1回を東京で施行。47年秋「天皇賞」に改称。84年グレード制導入を機に秋は芝3200メートルから2000メートルへ。

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2021年10月25日のニュース