古川奈穂 もう左肩大丈夫!5カ月半ぶり実戦「“競馬モード”になってきた」

[ 2021年10月8日 05:30 ]

今週から復帰する古川奈穂(撮影・亀井 直樹)
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 左肩の治療で5月から休養していた新人女性ジョッキー・古川奈穂(21)が阪神開幕初日に復帰する。3月にデビューし、初勝利から4週連続Vを飾るなど好スタートを見せていたが、4月25日の新潟競馬に騎乗後に左肩に違和感を覚えて休養に入った。手術を行い、約5カ月間のリハビリを経て実戦に復帰する。

 期待のルーキー・古川奈が万全の状態でターフに戻ってくる。「復帰週からたくさんの騎乗馬を準備していただいたので、結果を出せるようにしていきたい。実際に競馬で騎乗する馬の追い切りにも乗って、人間も気持ち的に“競馬モード”になってきたかなと思います」

 リハビリ期間中に、自分自身を見つめ直した。体幹や騎乗姿勢などを一から再確認。休養前より大きくなった自分を胸に抱いて、レベルアップに励んだ。

 「騎乗姿勢を取った時の左右のバランスであったり、馬に乗った時のバランス感覚を根本から確認していただきました。体幹の部分からつくり直して、自分の癖だったり、良くなかったところも分かってきました。良くなった部分がどういうふうにプラスに働くか、楽しみはあります」

 8月から乗馬に騎乗、今月2日から調教騎乗を再開した。今週も騎乗馬の最終追い切りに乗った。順調に道のりを歩んできた。そんなルーキーに師匠の矢作師がエールを送る。

 「リハビリは順調に進みました。もっと早く復帰できる状態にありましたけど自分の求めているものが高かったので、ここまで待ちました。随分、自分を客観的に見られるようになっているのではないかなというのを感じますし、万全の状態だと確信しています」

 土日は阪神で6鞍に騎乗する。新しい自分との出会いを信じて、再スタートを切る。

 【カフジペンタゴン休み明けでも】復帰週は阪神で6鞍に騎乗する。初戦の土曜2Rカフジペンタゴンは3カ月ぶりの休み明けとはいえ、新馬戦から4→3着と成績をまとめている。いきなり走ってもいい。8Rのカイザーノヴァは日曜に坂路、水曜にCWコースで自身が騎乗して稽古をつけた。「体を使って走れるようになっていましたし、気合乗りも良かったですね」と感触は悪くない。前走の共同通信杯は後の皐月賞馬、ダービー馬がいる超ハイレベル戦で6着。久々でも戦歴上位の存在だ。

 ◇古川 奈穂(ふるかわ・なほ)2000年(平12)9月13日生まれ、東京都出身の21歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。中学時代は陸上競技に励む。広尾学園高中退後、競馬学校入り。今年3月にデビューしてJRA通算6勝。5月から左肩の治療で休養していた。趣味は歴史(特に幕末)、謎解き、数独、音楽鑑賞。好きなアーティストは福山雅治。モットーは「精神一到」。目標騎手は武豊。1メートル55、45キロ。血液型A。

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