【毎日王冠】ヴァンドギャルド 勝ってBCマイル参戦だ!秋天狙う一流馬“踏み台”に再び世界へ

[ 2021年10月6日 05:30 ]

ヴァンドギャルド
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 秋の天皇賞をにらむ有力馬が集結する「第72回毎日王冠」(10日、東京)。本番さながらのハイレベルな戦いが予想されるが、ヴァンドギャルド(牡5=藤原英)の視線は方向が違う。春のドバイ遠征に続き再び海外へ。11月6日、米国デルマー競馬場で行われるブリーダーズカップ・マイルへの参戦プランが浮上している。そのためには結果と内容が問われる秋初戦。ひと回り成長した姿を見せてくれるはずだ。

 結果こそ伴わなかったが凱旋門賞での日本馬2頭の健闘は胸を熱くした。扉を叩け。さらば開かれん、の熱意で世界最高峰への挑戦は連綿と続いていく。

 毎日王冠に出走するヴァンドギャルドも海外に視線を向ける。オーナーである社台レースホースが米国BCマイル(11月6日、デルマー)への参戦プランを発表した。ドバイターフでの好走が認められ、登録すれば選出される可能性が高いとしている。遠征する際は鞍上・福永で毎日王冠からコンビ継続になる。藤原英師は夢を膨らませる。

 「ドバイに行ったことで馬は精神的に成長していると思う。人間が海外に行って自信をつけて帰って来るのと一緒。(毎日王冠は)それを確かめるレースになる」

 昨年は富士SからマイルCSへのローテ。今年は海外遠征を踏まえ、早めに帰厩。毎日王冠をBCマイルへの前哨戦にする。無論恥ずかしい競馬はできない。

 「ある程度しっかりやってきて動きもいい。久々でも動けそうだ」とのジャッジ。中間の稽古は馬なり中心で驚くような時計は出ていないが、風格が増した印象。そう、指揮官の言葉通り馬が自信を身につけたように感じられる。

 前走のドバイターフは勝ち馬ロードノースに引き離された2着だが、初の海外遠征でしっかり結果を出した。環境への対応力も証明されたレースだった。

 「あれは相手が強かっただけ。バルザローナも完璧に乗った。アメリカに行っても左回りだからな。それもあって使う。雨も降らないところだから」

 すでに藤原英師の脳裏にはカリフォルニアの風を背負い、颯爽(さっそう)とゴールを駆け抜けるヴァンドギャルドの姿が浮かんでいるようだ。再び世界最高峰のレースへ。叩けよ。さらば開かれん。 

 ◆ブリーダーズカップとは ブリーダーズカップ(Breeders’Cup)は米国競馬最大の祭典。世界でも1、2を争う高額の賞金が提供される。さまざまなカテゴリーのチャンピオン戦を一度にまとめて行う。毎年持ち回りで開催され、今年はカリフォルニア州のデルマー競馬場が舞台。11月5、6日の2日間でG1計13競走が行われる。

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2021年10月6日のニュース