元西武・野田 プロ野球から69年ぶりの転身へ第一歩「誇り胸に日々努力」

[ 2021年10月6日 05:30 ]

入所生代表のあいさつを行う野田
Photo By スポニチ

 ボートレースの「131期選手養成訓練入所式」が5日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で行われた。昨季限りで現役を引退した元西武投手の野田昇吾(28)や、SG4冠の吉川元浩(48=兵庫)を父に持つ吉川雄之(かつゆき、23)ら約23倍の難関を突破した男子42人、女子10人の計52人がプロレーサーへの第一歩を踏み出した。

 貴重な中継ぎ左腕として西武の18、19年パ・リーグ連覇に貢献した野田が第二の人生を歩み始めた。入所式では代表として「誇りを胸に日々、努力することを誓います」と宣言した。

 「もう一回、プロスポーツ選手として活躍したい」。舞台をボートレースと決め、昨年12月のトライアウト終了後、減量を開始。70キロ台の体重を半年で23キロ落とし、51キロまで絞って6月の入所試験突破を果たした。

 1年の訓練期間を経て来年11月のデビューがかなえば、プロ野球からは元阪急の早瀬薫平(阪急時代の登録名は早瀬猛)以来、69年ぶり2人目の転身。元チームメートの源田壮亮からは「(痩せて)ガリガリになって帰ってこい」と激励を受けた。ソフトバンクの千賀滉大からも連絡をもらったという。目標は関東のエース桐生順平。「プロ野球で多くのファンの前でプレーできたことはメンタル的にも自信になっている」。過酷な訓練の先に、お立ち台が待っている。

 ◇野田 昇吾(のだ・しょうご)1993年(平5)6月27日生まれ、福岡県糸島市出身の28歳。鹿児島実では2年夏、3年春に甲子園出場。西濃運輸を経て15年ドラフト3位で西武入団。プロ通算成績は144試合登板で4勝1敗1セーブ、30ホールド、防御率3.09。1メートル66、左投げ左打ち。

続きを表示

2021年10月6日のニュース