欧州最強種牡馬ガリレオ死す 23歳 英ダービー馬5頭など数々のG1馬送り出す

[ 2021年7月11日 01:27 ]

 10日、欧州で長らく種牡馬の最高峰として君臨したガリレオ(牡23、父サドラーズウェルズ)が持病の左前脚の負傷に手の施しようがなくなり、人道的な理由から安楽死となった。アイルランドのサラブレッド統括組織クールモアが公式サイトで発表した。

 代表の一人、ジョン・マグナー氏は「とても悲しい日だ」と悲嘆にくれつつ「彼の影響は永遠に遺(のこ)るだろう」と偉大さを称えた。同馬は父サドラーズウェルズ、母アーバンシーで母は93年凱旋門賞馬で同年のジャパンC(8着)にも出走。現役時代は無敗で英ダービーを制し、続く愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドS(当時)も勝った。3歳で引退し、競走成績は8戦6勝だが、種牡馬として驚異的な成功を収めた。

 英ダービー馬5頭のほか数々のG1馬を送り出した。産駒の1頭ニューアプローチは自身と産駒マサーも英ダービーを勝ち3代英ダービー制覇を達成。他に14戦14勝で日本でもG1馬3頭を出したフランケル、幅広いジャンルの活躍馬を出すオーストラリアなど既にガリレオ産駒が成功種牡馬となっている。近年の英ダービーは出走馬がほぼガリレオ産駒とガリレオ産駒種牡馬の産駒で占められるほど欧州クラシックでの存在感は圧倒的。

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2021年7月10日のニュース