【大阪杯】サリオス仕上がり万全!打倒コントレイルへ堀師「一番スムーズにここまで来た」

[ 2021年4月2日 05:30 ]

カフェクラウン(右)と併せて追い切るサリオス(撮影・郡司 修)
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 G1昇格5年目を迎えた「第65回大阪杯」は1日、出走馬が確定した。4歳世代トップクラスの実力を誇るサリオスは美浦Wコースで最終追い切りに臨み、併せ馬で軽やかに動いて万全の仕上がりをアピール。2日に枠順が決まる。

 桜が舞い散る美浦トレセン。筋肉がパンパンに張った大きな馬が、軽快なフットワークで駆け抜けていった。打倒コントレイルに燃えるサリオスだ。今年初戦に向けての最終確認は完了。態勢は整った。堀師がうなずく。

 「1週前は強めの負荷をかけて、ほぼ予定通りの追い切り。反動もないし、順調に終えたかな。当週は輸送もあるし、微調整。今回はいろんな意味で一番順調に調整してこられた。一番スムーズにここまで来ている」

 Wコースでの最終追い切りはカフェクラウン(5歳3勝クラス)を6馬身近く追いかける形でスタート。徐々に差を詰めて4角で内に入って並びかけ、馬なりのまま併入した。楽な手応えでの6F84秒4~1F12秒3だ。「心肺機能よりはメンタルを整えようということと、普段課題として取り組んでいる手前替えだったり、基本的な確認をしました。ちょっと予定より速かったかな」と話した。1週前追いでは松山を背に、Wコース5F65秒2~1F12秒0の猛時計を刻んでいた。この日は確認程度だがトレーナーが思っていたより速い時計が自然と出た。好気配が漂っている。

 4歳になったサリオス。火曜付の鈴木康弘氏の馬体診断でも「3歳春の時点で完成度の高い馬体」と評価されていたように、堀師も「デビュー当初から完成している方」と語る。もともとの完成度は高い馬だ。だが、中身はまだまだ成長中だという。堀師が“弱点”としていた右トモ(後肢)もレベルアップ。「今回の放牧で一段階良くなった。右から左への手前替えもスムーズに替えられるようになった」と話し、さらに「環境の変化によっての健康状態に及ぼす影響がなくなってきた。心身のバランスが取れかかってきている」と内面の成長を語った。

 皐月賞、ダービーで敗戦した世代最大のライバル・コントレイルと3度目の対戦となる。今回と同じ2000メートルの皐月賞では、わずかに0秒1差で涙をのんだ。態勢の整ったサリオスが、仁川で三度目の正直に挑む。

 ≪「500キロ以上」大型馬優位≫大阪杯は大型馬が強い。特にG1に昇格した17年以降の過去4回は17年キタサンブラックの540キロを筆頭に、全て「500キロ以上」の大型馬が優勝している。サリオスは前走・マイルCS5着時が538キロの大型馬。大阪杯のV傾向に当てはまる。グランアレグリアも前走・マイルCS1着時は502キロで大幅減がなければVゾーン。逆に上位人気確実のコントレイルは前走・ジャパンC2着時が456キロで、当日500キロ以上は至難!?サリオスは同期コントレイルには2戦2敗だが、データ上は優位だ。

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2021年4月2日のニュース