【中山記念】ヒシイグアス 4連勝&重賞2連勝!G1制覇へ松山期待「乗るたびに強くなっている」

[ 2021年3月1日 05:30 ]

中山記念を制した松山騎乗のヒシイグアス(撮影・西川祐介)
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 東西でレコード共演だ!!春の中山開幕を飾る古馬G2「第95回中山記念」は4番手から伸びた1番人気ヒシイグアスが1分44秒9のコースレコードタイで中山金杯に続く重賞2連勝。大阪杯(4月4日、阪神)の優先出走権を獲得した。阪神メイン「第65回阪急杯」は逃げた1番人気レシステンシアが1分19秒2のコースレコードで19年阪神JF以来の重賞3勝目。高松宮記念(28日、中京)の優先出走権を獲得した。

 レコード決着の阪急杯から10分後。ヒシイグアスの底知れぬ強さに静かなスタンドも震えた。5F57秒8で飛ばすバビットなど先行馬3頭を視界に入れつつ、離れた4~5番手から。4コーナー手前で動き、最後は内を伸びたケイデンスコールをねじ伏せた。勝ち時計1分44秒9は、04年中山記念でサクラプレジデントが記録したコースレコードとタイ。着順掲示板に「レコード」の文字は点灯しなかったが、G1を獲れるだけの力を数字で証明した。

 これで4連勝、中山金杯に続く重賞V2。コンビ結成後、無傷3連勝の松山は愛馬を称えた。

 「前も結構飛ばしている中でも、開幕週を意識してしっかりいいポジションを取ろうと思っていた。道中はいいリズムで走れたし、直線もいい手応え。最後は内から1頭来て、少し危ないところはあったけど、しっかり勝ち切ってくれた」

 16年セレクトセール当歳セリで1億476万円(税込み)で落札された逸材。3歳時はクラシックに乗れなかったが、2度の長期充電を経てスケールアップした。G3、G2とくれば次は当然G1の夢が広がる。松山は「乗るたびに強くなっている。もっと強いレースを見せられるように頑張ります」と目を輝かせた。

 優先出走権を得た大阪杯に向かうのか?次走は明かされていないが、その資格は備えた。ヒシアマゾン、ヒシミラクルなど数々の名馬が彩ってきた「ヒシ軍団」の遅れてきた大器。その注目度はさらに増している。

 ◇ヒシイグアス 父ハーツクライ 母ラリズ(母の父バーンスタイン)16年1月22日生まれ 牡5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・阿部雅英氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億7731万6000円。馬名の由来は冠名「ヒシ」+アルゼンチンにある最大の滝。

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2021年3月1日のニュース