シーザリオ死す…05年日米オークスV 繁殖牝馬としてもG1馬3頭を輩出

[ 2021年3月1日 05:30 ]

05年オークスで勝利したシーザリオ
Photo By スポニチ

 05年日米オークスを制し、引退後はノーザンファーム(北海道安平町)で繁殖生活を送っていたシーザリオ(牝19歳)が2月27日、子宮周囲の動脈断裂による出血性ショックで死んだ。

 現役時代は角居厩舎に所属し、通算6戦5勝。05年桜花賞2着後に臨んだオークスを後方から差し切りG1初制覇。同年7月には米ハリウッドパーク競馬場で行われたG1アメリカンオークスに遠征。1分59秒03のレコードで勝ち、父内国産の日本調教馬として初めての海外国際G1制覇を成し遂げた。帰国後に右前靱帯(じんたい)炎を発症。復帰を目指したものの06年4月に再発が判明して引退した。

 繁殖牝馬としても13年菊花賞、14年ジャパンCを勝ったエピファネイア、15年朝日杯FS覇者リオンディーズ、19年皐月賞馬サートゥルナーリアの3頭がG1を勝ち、いずれも種牡馬入りしている。訃報を聞いた角居師は「昨日(27日)の晩に連絡がありました。シーザリオは調教師としてずっと支えてくれた馬でした。子供も種牡馬の世界で頑張ってくれていますからね」とシーザリオの血を引いた産駒の活躍を願っていた。

 ▼ノーザンファーム・吉田勝己代表 突然のことでただただ驚き、胸を締め付けられる思いです。牧場の礎を築いてくれたシーザリオが亡くなったことは残念でなりませんが、今は安らかに眠ってほしい思いでいっぱいです。

 ▼福永(シーザリオ主戦) とても残念です。競走馬としてのみならず、母としても3頭の種馬を出して、偉大な馬だったと思います。この馬となら世界中どこに行っても勝負できると初めて思わせてくれました。安らかに眠ってほしいです。

 ◇シーザリオ 父スペシャルウィーク 母キロフプリミエール(母の父サドラーズウェルズ)牝19歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦5勝(うち海外1戦1勝) 総獲得賞金2億7443万3400円(付加賞含む)。

続きを表示

2021年3月1日のニュース