【きさらぎ賞】ラーゴム 父3着の出世レースで重賞初V!クラシックに期待膨らむ“オルフェーヴルの道”

[ 2021年2月8日 05:30 ]

<きさらぎ賞>ヨーホーレイク(左)の猛追を抑え勝利するラーゴム (撮影・亀井 直樹)
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 父も通った名馬への道、息子は勝利のステップを踏んだ。ラーゴムはスッとスタートを切り、3番手のインへ。前半1000メートルが61秒2とスローの中、北村友は懸命に相棒とコミュニケーションをとる。好位のまま直線へ。ラスト1F手前で先頭に立ち、外から肉薄するヨーホーレイクを首差しのいで勝ち切った。北村友は課題に触れつつ、ビクトリーロードを振り返る。

 「この馬でクラシックに行きたいと思っていたので、ホッとしています。調教の感じから少し馬が力むような面が出てきていたので、ゲートを出てポジションを取らずにリラックスして行きたいと思っていました。ただ、やっぱり力んでしまいましたね。そのあたりを修正していければ」

 父オルフェーヴルも気性面に課題を抱えながら、このレース3着から牡馬クラシック3冠を達成した。息子もメンタル面で成長を見せてくれば…。春へ期待が膨らむ。斉藤崇師も鞍上に同調しながら口を開いた。

 「前走は1、2角で力んでいたけど向正面では抜けていました。ただ、今回は4角までずっとだった。その中で勝ってきたのは大したもの。能力はありますし、大事に大事に育てていきたいですね」

 勝って賞金を加算できたのは大きい。トレーナーは「これで皐月賞、ダービーには行けますからね」と声が弾んだ。今後は放牧に出される予定。16年に厩舎を開業した斉藤崇師は一昨年の2月に重賞初勝利を挙げた。そこから、わずか2年で重賞8勝。G1を4つ勝った。昨年はキャリアハイとなるJRA34勝。勢いのある気鋭トレーナーに導かれ、やんちゃな若駒が大舞台へと突き進む。 

 ◇ラーゴム 父オルフェーヴル 母シュガーショック(母の父キャンディライド)18年3月2日生まれ 牡3歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・林正道氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績4戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6535万3000円。馬名の由来は「適度で節度があること」(スウェーデン語)。

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2021年2月8日のニュース