【AJC杯】“国枝厩舎の旗頭”サトノフラッグ、覇気満点の坂路併せで頭差先着

[ 2021年1月21日 05:30 ]

戸崎騎乗のサトノフラッグ(右)は坂路でオウケンムーンと併せて追い切る(撮影・西川祐介)
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 “牝馬王国”国枝厩舎のボスフラッグ(旗頭)だ。「第62回AJC杯」(24日、中山)の追い切りが20日に行われ、昨年の菊花賞3着サトノフラッグがボスと呼ぶにふさわしい走りを見せた。アーモンドアイなど名牝を輩出した国枝厩舎のボス馬。そのゴールの先にはサントリー・ボスおじさんのキャッチフレーズでおなじみの「すばらしき世界」が広がるか。

 競馬とは集団の中でボスの座を争う馬の闘争本能を利用した競技…。伝説の馬産家、中島国治氏の名言である。馬は蹴る、噛(か)む、走るの3つの武器でボスの座を争うが、走ることに特化したのが競走馬。ボスと呼ぶにふさわしい闘争本能をレースに転化した名馬といえば…。

 「最近ではステイゴールドやオルフェーヴルだろうな」。国枝師はG1馬の名を挙げながら、馬場入りするサトノフラッグへ頼もしげな視線を向けている。「この馬もボスになるんじゃないか。最近は我が強くなって、(周囲の馬に)威張りだした。男らしくなったというか、わがままになったというか…」。縦列の先頭に立って我が物顔で馬場入りする姿を見届けると、こう続けた。「おとなしくて可愛いかった3歳時とは気性が全然違う。ボスの闘争本能がレースでプラスに転化すれば、ステイやオルフェのような爆発力を発揮できるかもしれない」

 坂路追いでもすさまじい覇気を見せた。主戦・戸崎を背にオウケンムーン(6歳オープン)の3馬身後方から馬なりのまま頭差先着。蹴ったり噛みついたりする代わりに走力で闘争本能を示した。坂路での最終追い切りは重賞初制覇を飾った昨年の弥生賞ディープインパクト記念時以来。「膝に負担がかからないように用心して坂路に入れたんだが、弥生賞以来とは験がいいな(笑い)。先週のマジックキャッスル(愛知杯優勝)と厩舎も騎手も種馬(ディープインパクト)も一緒。圭太(戸崎)には“2週連続だぞ”と言っておいたが、調教で圭太に喜んでもらえたのが一番良かった」

 その戸崎も「2週連続で期待に応えたいです。追い切りの前から雰囲気が随分良くなっているなと感じました」と、ボス馬に目覚めたフラッグに手応えを膨らませる。「週末、天気は下り坂だが、道悪は弥生賞でもこなしたように苦にしない。今年は大きいところを狙いたい」と国枝師。女王アーモンドアイ引退後の厩舎を担う旗頭(集団のボス)だ。

 ▽20年菊花賞VTR 史上3頭目の無敗3冠に挑んだコントレイルは中団馬群の内。すぐ後ろからアリストテレスが徹底マークする展開となった。この2頭が抜け出し、直線はし烈な叩き合い。コントレイルが首差しのいで偉業を達成。後方から追い込みに徹したサトノフラッグが離れた3着争いを制した。

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