【中日新聞杯】4歳ボッケリーニ 重賞初挑戦V!G1・2勝の兄ラブリーデイのように“大器晩成”開花の時

[ 2020年12月13日 05:30 ]

中日新聞杯で重賞初制覇を飾ったボッケリーニ(右端)(撮影・椎名 航)
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 G3「第56回中日新聞杯」が12日、中京11Rで行われ、2番人気ボッケリーニ(牡4=池江)が差し切って重賞初挑戦初制覇を飾った。

 スタート五分に決めると中団に控えてリズム重視。内をロスなく立ち回り、4角手前で松山はゴーサインを出した。直線は外に切り替えるロスがあったが、ラスト1Fで馬群に突っ込むと持ち前の勝負根性を発揮。ゴール前でグイッとひと伸びして2着シゲルピンクダイヤを首差かわした。松山は「本当にいい馬。ようやく(タイトルを)1つ獲れました」と相棒を称えた。

 「最後は狭いところを突いて力強く伸びた。強い内容だったし、いい能力を持っている。今後は兄(ラブリーデイ)のように活躍する馬になってくれれば」(松山)。15年宝塚記念、天皇賞・秋とG1・2勝を挙げた兄ラブリーデイが重賞初制覇を決めたのが5歳の新春(15年中山金杯)だ。残り1カ月で5歳を迎えるボッケリーニ。その軌道は似ている。池江師は「同じ足跡をたどってほしい。今後は放牧を挟んで決めます」。ここから兄同様、怒とうの快進撃が始まるか。本格化を遂げた良血馬の物語がついに幕を開けた。

 ◆ボッケリーニ 父キングカメハメハ 母ポップコーンジャズ(母の父ダンスインザダーク)16年4月4日生まれ 牡4歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道勇払郡安平町のノーザンファーム 戦績12戦5勝(重賞初勝利)総獲得賞金1億2245万9000円。馬名の由来は人名より。

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2020年12月13日のニュース